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196☆再開 ページ46

「俺の友達、出てこい!椿姫!」


「おお!椿姫と言えば、『香りはアロマエッセンス、吐息はマイナスイオン、声はヒーリングミュージック、癒やし系ナンバー1!』な回復妖怪でウィッス!」

椿姫はゆったりと微笑み、倒れたナツメ達の看護を始める……。



が、こちらも作戦に気づいた女郎蜘蛛が椿姫にむけて糸を放った。

振り向く椿姫。

「きゃっ!」

悲鳴をあげながらもとっさに交わした椿姫だったが、2発目の糸があたって後ろに軽く倒れた。



女郎蜘蛛は余裕を見せて、また攻撃の構えに入る。


「椿姫を戦線離脱させる訳にはいかない……ツチノコ!俺から離れて、椿姫やナツメ達に取りつくんだ!」


じゃあ……ケータさんのラッキーが無くなってしまうよね?

私と同じことを思ったらしいツチノコは戸惑っていた。

それでも、どんどん椿姫の所へと急ぐ。



「「「キュピーーン!」」」



椿姫の間近まで迫っていた糸攻撃は手元が狂ったように曲がって消えた。



って、私もこうしては居られない!


酒呑童子の方を振り向く。


「んじゃ、私達は攻撃担当ってことだよね?」

「あぁ、皆であの女郎蜘蛛を叩きのめすぞ!」


でも、私が思うに、さっきと同じような持久戦では通用しないだろうな……。


「A、女郎蜘蛛の弱点は眼だ。以前戦ったときには、それが決め手で勝利することができた。」

「そうでウィスね、先ほどわたくしがケータ君に投げつけられた場所も眼でしたし。」



その言葉を胸にいれて、酒呑童子と私は攻撃の体制をとった。


「天野ケータはツチノコが外れた今、無防備な状態だ。俺たちで守りながら戦うぞ!」

「分かった!」

返事をして、二人で女郎蜘蛛に走りよった。



「喰らえ女郎蜘蛛……鬼時雨」

最初から、必殺技を出す酒呑童子。

絶対に倒す、という強い意志が見えた。



「が、効果は薄いか」

「やっぱり、眼を狙うしかないみたい」


少し悔しそうな酒呑童子に向かって私はそう言ったものの、なんだかとんでもなく大きくなった女郎蜘蛛の眼には攻撃が届きそうもない。



どうしよう……。

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ひか(プロフ) - にゃんこさん» わ、コメントありがとうございます!!ケースケ君の前世、私も本当気になります!犬種とか!(そこじゃない)あと、あの朱夏様がエサあげたり、散歩させたりしている姿がちらついて……尊い。そうだ、にゃんこさんの作品も、読ませて頂いています!ケース犬……。 (2023年3月13日 12時) (レス) id: 5008a64787 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ - ケースケくんの前世がほしい...(シャドサの亡霊)...あ、すいませんでした。面白かったです!! (2023年3月7日 17時) (レス) @page24 id: 3e9c7f1354 (このIDを非表示/違反報告)
T - こちらこそ!(*´∇`)面白い作品なので何回でも読めます! (2021年6月6日 11時) (レス) id: cc98960b0b (このIDを非表示/違反報告)
ひか(プロフ) - Tさん» ありがとうございます!久しぶりのコメントだったのでメチャクチャ嬉しいです! (2021年6月5日 17時) (レス) id: 5008a64787 (このIDを非表示/違反報告)
T - 読んでてとても面白いです! (2021年6月5日 17時) (レス) id: cc98960b0b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひか | 作成日時:2021年3月2日 18時

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