夢見心地 ページ42
Aside。
.
終わって欲しくないと思えば思う程
時間が過ぎるのはあっという間。
どんどんどんどんコンサートは進んで行く。
「やだ…」
遊園地の映像が流れている時思わず呟く。
DVDを見ているだけでも十分楽しかった。
でもそれは実際体験するのとは比べ物にならなくて。
熱気が凄い。
生アダムとイブは心臓をギュウッと鷲掴みにされているように息苦しくさせた。
色気駄々漏れ。
認めるのはなんだか悔しいけど
めちゃめちゃ格好良いじゃないか！
関ジャニ∞の格好良さも
面白さも
仲の良さも
思う存分堪能してライブも後半戦。
歌いながらファンサービスしに近くに来た横山さん。
うわああってなってると
パチッと目が合ったような合ってないような。
すぐに離れていったけど
一瞬でも近くに来たことに1人でアワアワ。
プライベートとは全然違うアイドルな彼にドキドキ。
とりあえずもう何もかもが最高すぎた関ジャニズム。
最高に楽しくて格好良くて
これ以上好きにさせてどうするの！！
ふわふわ夢見心地で固まっていると
お母さんとは反対側に座っていた
大学生くらいの可愛らしい女の子二人組に声をかけられた。
大学生1「あの、Aちゃん…ですよね？」
「えっと…はい…」
大学生1「やっぱり！
すっごく可愛いです！」
「うそー！ありがとうございます〜」
大学生2「何度も目ウルウルさせてるの隣でチラチラ見てて(笑)
本当に大好きなんですね！
エイトのこと！」
「まだまだ新米なんですけど
日に日に良さが見つかっちゃって…」
大学生2「これからも一緒に応援しましょうね！」
ニコニコ笑って手を振って去って行った女の子達。
多分このフレンドリーさはエイターならでは。
これ以上顔バレする前に帰ろうと
準備をしながら携帯の電源をオンにすると
その瞬間手の中で震え出した。
「おわ！」
見れば横山さんからの着信。
「もしもし？」
ガヤガヤと騒がしい会場内。
片耳を抑えながら電話に出る。
横「今日来てんねやろ？
お母さんと一緒に楽屋来たら？」
「え！
本当に言ってる？」
横「？ おん」
「やったあ！
大好き！」
つい声が大きくなって慌てて口を押さえる。
横山さんに言われた場所にお母さんと移動して
そこにやって来たスタッフさんに
楽屋まで連れて行って貰う。
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作者名：和海
| 作成日時：2017年6月16日 17時
