お兄ちゃん 2017/7/8 ページ32
Aside。
.
「じゃあいくでー」と村上さんが曲を流す。
歌い出しは丸山さん。
丸「過ちはいつでも
心の奥に
仕舞い込んで次の扉を開け放とう」
楽屋から今までのおちゃらけた雰囲気とは一変。
真面目で優しい歌声。
∞「「「いつかまた、逢えるよね
別々の未来はきっときっと、そう
柔らかな朝の日差しに
照らされている」」」
横渋村「「「目を閉じて、耳をふさいで
傷つく事さえ恐れてた」」」
丸安錦倉「「「昨日にはもう、戻らないよ
強くなるから…」」」
俊のことを思い出してうっかり泣いてしまいそうになった。
お客さんにも
泣いている人、涙ぐんでいる人は少なくない。
∞「「「柔らかな風に吹かれ歩き出すから」」」
大きな拍手がスタジオを包んだ。
倉「なんで泣きそうなん(笑)」
「感動しちゃって…
皆さんがファンになる気持ち分かる…」
そう言うと照れ臭そうな関ジャニ∞。
そんな彼らに
次はライブの定番曲をリクエストすると
お客さんも一緒になってすっごく盛り上がって、
合いの手とか振り付けを楽しそうにするファンの人達が羨ましくなった。
そんな私に、
「次これ歌うから
俺がこう言うたらこう言うて」
「この歌詞の時は手ぇこうすんねん」
と声をかけてくれたのは横山さん。
弟がいるからなのか面倒見の良いお兄ちゃんって感じで
胸のあたりがほわっと温かくなる。
やっぱりこんなお兄ちゃん欲しかった。
収録が終わる頃には
すっかり関ジャニ∞というグループに心を奪われていた。
村「どうでしたか今日の収録は」
「もう楽しすぎました…
最高でした！
これ終わったらすぐ
関ジャニ∞について調べたいと思います」
倉「どハマりしてくれてる(笑)」
横「ありがたいことですよねぇ」
村「収録冒頭では渋谷さんがタイプと仰ってましたけど
変わりましたか？」
「そうですねー
横山さん、かな？」
村「おお！」
倉「やっぱりなー」
錦「いい匂いや言うてたもんね」
村「やっぱり決め手はそこですか？」
「それももちろんあるんですけど
普段と違ってすごい気を配ってくれて。
お兄ちゃんみたいで良いなあと思ったので！」
横「普段と違っては余計や！」
村「良かったらまた来て下さいね」
「是非！」
村「本日のゲストは佐藤Aさんでしたー！」
「ありがとうございましたー！」
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作者名：和海
| 作成日時：2017年6月16日 17時
