負けず劣らずホワイトカラー ページ4
横山side。
.
さーて。
胡座をかく俺の膝を枕にして
スースー寝息をたててる酔っ払い。
俺に負けず劣らず色の白いその頬を軽ーくペチペチ叩いて起こす。
「Aー」
A「んー…？」
目をゴシゴシ擦りながら起き上がったAは
まだ寝ぼけてるんかボーッとしてる。
「大倉から呼び出し
出る準備して」
A「たつよしくん？」
忠義、が言いづらいらしく
Aは大倉のことをたつよしくんと呼ぶ。
「もーはよゆーてえやぁ」
と、酒のせいで赤くなった頬を緩めた。
大倉と呑むんが好きなAは
鼻歌うたいながらご機嫌に帰り支度してる。
「そこは関ジャニの新曲歌うとこやろ」
A「んふふー」
.
帽子とマスクをで変装バッチリのAをタクシーに押し込んで
俺も乗り込む。
運転手に大倉らのおる店の住所を告げると
車内には静かな空気が流れる。
A「ちょっと寝てもい？」
「おんええよ」
A「ありがとお」
酒の力で元々童顔なAの幼さは倍増。
「うお、」
A「なに？」
「いや…なんもないけど…」
コテンと体を倒してなんの躊躇いもなく俺の膝を枕にしたA。
びっくりして声を出すと不思議そうに見上げてくるから
自然と上目遣いになるわけで。
いくら仲良い言うても女優さんなわけやんか？
かわええねん。
無意識でやってんねんからほんま怖いわあ…
.
Aと一緒にタクシーを降りる。
変に時間ズラして入る方が俺らの関係を怪しまれるから
敢えて一緒に店に入る。
店内はさっきまでおった居酒屋と違って
照明は暗めの落ち着いた感じ。
個室まで案内してくれる店員とか、
流れてるBGMとかも
主張しすぎひん感じでめっちゃええ雰囲気。
A「たつよしくんお洒落な所知ってるなぁ…」
「俺ら2人やったら絶対来やんな」
俺の言葉にAがコクコク頷く。
店員「こちらになります」
「どうも」
A「ありがとうございます〜」
中に入ると完全に出来上がった大倉が迎えてくれた。
A「たつよしくーん！」
倉「Aちゃーん！」
酒が入ったええ大人2人はヘラヘラ笑いながら
手を繋いで上下にブンブン振ってる。
「あれ、どっくんは？」
倉「唯子ちゃん酔ってもーたらしくて
外の風浴びてくるって！」
"唯子ちゃん"
それは関ジャニ∞のチーフマネで、
どっくんの彼女で、
俺の好きな人。
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作者名：和海
| 作成日時：2017年6月16日 17時
