甘すぎくらいが丁度いい (ページ24)

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モグモグハムスターページ24

Aside。

.

「なんで食べるの！

もう！たつよしくんのバカー！」

隣で幸せそうに口をモグモグ動かしている

たつよしくんの肩をグーで殴る。

倉「いたっ」

「痛くないくせに」

倉「んふふ」

安「もーあかんやろ大倉

Aちゃんがせっかく自分からモノ食べようとしてたのに」

倉「あ、ほんまやん！

はい食べ」

「なんでたつよしくんの食べかけ

食べなきゃいけないの…」

倉「贅沢な子やなあ

俺の食いさし食べたい子が

この世にどんだけおるか！」

「あーはいはい

今をときめく大人気アイドル様だものね」

倉「なんなん〜

適当やなぁ」

安「Aちゃんが食欲無くしてんの

よこちょむっちゃ心配してたから

怒られてまうで〜」

「え、心配してたの？」

倉「おん！めっちゃな！」

「でもそうだよねぇ

わざわざライブ終わりにご飯食べたか確認の電話してくるくらいだもんねー」

安「えー！そうなん？

ほんまよこちょ

Aちゃんのこと可愛くてしゃあないねんなぁ！」

倉「って、話逸れてる！はい！」

「むっ！」

たつよしくんが容赦無く私の口にモンブランを突っ込んだ。

うわー！

美味しい！

美味しすぎる！

感動したのも束の間、

その美味しさをじっくり楽しむ間もなく

次の一口を突っ込まれる。

「んん？」

倉「ほらもっと食べ」

安「Aちゃんハムスターみたいになってるって！」

口の中を整理しようと頑張って口を動かすんだけど

なんせ次から次に入れてくるものだから

全然減らない。

結局残ってたモンブラン全部詰め込まれた。

口パンパン。

一生懸命モグモグしている私を見て

爆笑してるたつよしくんと安くん。

まあ楽しいなら良いけどさあ…

なんて思ってると

コンコンと控えめにノックされた扉。

返事を出来ない私の代わりに

たつよしくんがヒーヒー笑いながらどうぞーなんて言ってる。

カチャリと開いた扉の先には

横「次2人やから呼んできてって言われてんけど…」

ツッコミどころ多すぎてどうしたらええん

って呆れたように笑う横山さん。