チョコレート ページ21
Aside。
.
充「Aちゃんみたいな美人さんに
ご飯作って待ってて貰えたら幸せやのにね〜」
「またそんなこと言ってー」
たつよしくんのおかげで壊滅的な料理下手は解消されたとはいえ
未だに作ったことがあるレシピはカレーのみ。
料理アプリ見てレパートリー増やさなくちゃ。
充「Aちゃんはむっちゃ自炊とかしてそう！」
「しますします！自炊！」
充「やんね〜」
なんですぐこうやって見栄張っちゃうのかしら…
充「食べてみたいなあ
Aちゃんの手料理！」
「い、いつかまた」
充「あ！
Aちゃんそれよお言うなぁ」
「え？ほんとですか？」
充「この間もなんかの番組で言うてましたよ！
さては適当に受け流す時の決まり文句やな〜！」
やんちゃな笑顔を私に向けた充くん。
自分では意識したこと無かったけど
そう言われてみれば
人の話を流す時の常套句かも。
充「兄ちゃんらの曲に『いつか、また…。』ってあるから
気になってもうて〜
あ、知ってます？」
「ううん」
充「そやんねぇ
結構古い曲なんですよー」
「へぇ…
聴いてみようかなあ」
充「身内の僕が言うんもアレですけど
最高ですよあのグループ！
他の曲も聴いてみて下さい！」
「ふふ、はい」
お兄ちゃんのこと大好きなんだなあ。
まず、兄弟3人で一緒に暮らしてるなんて
あんまりないよね。
すごく仲良いんだなー。
1人っ子の身としてはやっぱり羨ましい。
充「つい話し込んでもうたー！
勤兄ちゃんに遅いって怒られてまうわ〜
お疲れのところ寒いのに引き止めてすいませんでした！
行きますね！」
またねーって元気良く手を振って去って行った充くん。
今日もパワフルだなあ…
.
「ただいまー」
誰も居ない寂しい部屋に告げて
部屋着に着替えて
お酒とチョコレートで1人で家呑み。
ふと横山さん家の冷蔵庫に
ポツンとあったチョコレートを思い出す。
「好きって言ってたっけ」
スウェット返す時、お礼に持って行こう。
どんなのが好きなんだろう…
横山さんのことを考えながら
錦戸さんのドラマを見た。
なんか、変な感じ。
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作者名：和海
| 作成日時：2017年6月16日 17時
