バッタリ ページ20
Aside。
.
塔子「2日間オフ取れたから
ゆっくり体休めなさいね」
「わーい！
塔子さんありがとう！」
塔子「19日は取材が2件と、
大阪でバラエティ番組の収録が1本入ってます
何か胃に入れておかないと
A乗り物酔いするだろうから
朝早いけどちゃんと食べなさいね」
「う…はーい…」
.
とは言ったものの。
やっぱり1人じゃ食べれないんだよなあ
塔子さんの車を見送ってから
エントランスを抜けて
エレベーターに乗り込んだ。
只今の時刻19時過ぎ。
基本的に日曜日は早く帰れるように
スケジュール調整してくれる最高のマネさん。
なんで早く帰りたいかって
21時からのドラマに激ハマリ中だから。
先週は横山さんといたから
リアルタイムではまともに見れなくて
録画しておいたのを昨日見たばっかり。
良い所で終わったから続きが気になって仕方ない。
エレベーターが8階について
部屋の鍵を開けて、中に入ろうとした丁度その時。
充「あ！」
「あっ」
お隣のドアが開いて
充くんと鉢合わせに。
充「Aちゃんこんばんはー！」
「こんばんは」
充「お仕事帰りですか？」
「うん、そうです」
充「お疲れ様です！」
「充くんもお疲れ様です」
充「最近急に寒くなって来ましたよね〜」
「ほんとに！
風邪引いちゃいますよね」
充「北海道もう雪降ってるんかなあ…
体調崩さんかったらええねんけど…」
「お兄さんライブで札幌だもんね」
充「はい！
お土産買うて来て貰うんです！」
「いいよね〜北海道…」
って、なんで私こんなにほのぼのお話してるの
「えっと、引き止めちゃいましたね
どこか行かれる所だったでしょ？」
充「ああ！
コンビニに弁当買いに！
勤兄ちゃんと買い出しジャンケンしたら負けてしもて〜」
「お弁当…」
充「俺も兄ちゃんらもそんな料理しぃひんから
外で食べるか
すぐコンビニに頼ってまうんですよ〜」
「作ってくれる女の子とかいないの？」
充「おらへんおらへん！
勤兄ちゃんは時々彼女んとこで食わせて貰ってるらしいけどー…
俺ときみ兄ちゃんは女っ気ゼロ！」
蜂矢先生の「女っ気ってなんですか！"け"って！」ってセリフが頭をよぎって
思わずクスッと笑ってしまう。
充「？ どうしたんですか？」
「ううん、なんでもないです」
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作者名：和海
| 作成日時：2017年6月16日 17時
