睡魔と格闘中 ページ14
横山side。
.
風呂入って来いとAを風呂場に押しやって
その間に汚れてもーたAの服を洗濯する。
小さめの俺のスウェットを置いといた。
下着の替えは用意出来ひんかったけどまあしゃあない。
.
暫くすると
髪をバスタオルでポンポン拭きながら
俺のスウェットを着たAが
フローリングをペタペタ歩いてリビングに戻って来た。
「気分わるない？」
A「大丈夫…」
「んなら俺も風呂入ってくるから
ドライヤーそこあるし
髪ちゃんと乾かしとけよ」
Aがコクンと頷いたのを確認してから風呂場へ向かった。
.
「嘘やん」
風呂からあがると
Aはソファで縮こまって気持ち良さそうに寝てる。
髪乾かしてへんし。
「せめて髪乾かしてから寝ろって」
肩を軽く揺すって起こす。
目を擦りながら唸るAを
半ば強引にソファに座らせて
後ろから濡れたままの髪に触れる。
「俺がやんで？」
返事をする気力もないのかAは頷くだけ。
ドライヤーで風を送る。
Aの髪が乾いてきてサラサラになるにつれて
あったかいのが気持ちいいんか
カクンと首を上下に揺らして
寝そうになってる。
「もうちょいやからちゃんと起きといて」
後ろからドライヤーを持ってへん方の手で
Aの頬をムニッとつまむ。
A「いひゃい…」
「もう終わるから」
A「ん…」
.
「よし」
ドライヤーのスイッチを切って
Aの髪に指を通す。
乾いたな。
「終わったで」
A「…」
Aの肩に手を添えて
後ろから顔を覗き込むと
長い睫毛を伏せてスヤスヤ…
って、寝てんのかい！
「ほんま手のかかる…」
Aの体を抱き上げて
寝室のベッドにゆっくり降ろす。
今日はもうここに泊めたらええか…
Aに布団をかけて
自分はソファで寝ようと毛布を手にした時。
A「いかんとってぇ…」
Aのちっこい手ぇが毛布を持つ俺の手を取る。
「どした「俊…」
酔うてんのと寝ぼけてんので俺を元カレと勘違いしてるA。
A「どこにもいかんとって…」
今みたいに素直になったら良かったやん。
ほんまアホ。
「…ここに、おるで」
俊じゃなくて、俺がやけどな。
安心したように微笑んで再び瞼を閉じたA。
手を振り払う気にもなれへんくて
気付けば俺も睡魔に誘われて眠りに落ちていた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1476人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「関ジャニ∞」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：和海
| 作成日時：2017年6月16日 17時
