一 週 間 ダ ケ 。 【中務 裕太】

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『あ、隆太！』





私と由奈の間に入ってきたヒョロっヒョロで背高い所謂イケメン今市隆太。




実は言うと私たち3人はあの3年の登坂、山下、今市のそれぞれの妹と弟なのだ。




入学当初お兄ちゃん達の事を目当てで近寄ってくる人が多くってうんざりしてた。




たまたま同じクラスだった私達はその退避のために一緒にいるようになった。




そしたら、お兄ちゃん3人と私達合わせて6人で遊びに行ったりすることもあったりして。





由奈｢ほら、Aが大好きなナカツカユウタの携帯拾ったの！｣


隆太｢は？まじで？盗んだとかじゃなくて？(笑)｣


『何その人聞きの悪い…どれだけナカツカユウタが好きでもそんなことしないよ！』


隆太｢あっそ(笑)｣





3人で教室に戻って6時間目の授業を受け終えたあと。





『じゃあ…行ってくるね、』


隆太｢髪の毛よし、スカートよし、メイクよし！行け！行ってこい！｣


由奈｢戦場に行くみたい(笑)｣





私にとっては戦場だよ…って苦笑すれば2人同時に背中を思いっきりバシンと叩かれた。痛いっす。




髪の毛が崩れないようにゆっくり歩いて階段を上り、渡り廊下への道を歩こうとすれば端の方にナカツカユウタの姿。





『…かっこいい、』





ボーッと立ってるだけでもこんなに絵になるなんて好きです。




近寄っていけば私に気がついたのかあっと顔をして





中務｢トサカ…ちゃんが、拾ってくれたん？｣





ちょっと待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って





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