一 週 間 ダ ケ 。 【中務 裕太】

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やった、やった、とルンルン気分で家に帰れば先に帰っていた広臣と鉢合わせ。





広臣｢何そんなに浮き足立ってんの怖いんだけど｣


『ねぇ広臣聞いて！彼氏出来た！！！』


広臣｢は、何処の誰だよ何処の馬の骨だこの野郎明日ぶっ殺す待ってろ学校｣


『ナカツカユウタ！！！！！！！！』


広臣｢……マジで言ってんの？頭大丈夫かお前。なんか悪いもんでも食った？それかなんかついに頭ぶっ壊れたか？

精神科の方がいい？むしろ脳外？内科？｣


『広臣酷い…』





広臣の腕を引いて私の部屋に連れてきて私のスペシャルウィークの計画を話した。





『それで、その一週間が終わったらもう俺に話しかけんでって。そんなクールな所も素敵だと思わない？！？！』


広臣｢……お前、それ嫌われてる証拠だぞ？何やってんだ？

つーかお前ならじわじわ行けば絶対落ちるって。お前顔だけはいいんだからさ｣





そうそう、顔だけはお兄ちゃんに似ていい感じ……あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、





広臣｢何その人生終わりましたさよなら皆様っていう顔。｣


『お兄ちゃんに、会ってしまった』


広臣｢お兄ちゃん？俺だけど？え？｣


『本当の、実の、血が繋がったバリバリ血縁者の兄貴に再会してしまいました。』


広臣｢まじで、学校同じだったの？とりあえずそいつ俺のライバルな。潰すから｣


『潰せるもんなら潰してみろ天下の王子片寄涼太を広臣は潰せるのか？え？』


広臣｢…………あーーーーーー、言われてみれば似てるかもしれない。ごめん片寄涼太の顔が出てこなかったって言うのは黙っておくな。｣


『最低クソ兄貴』


広臣｢ってかお前すごくね。天下の王子と天下のイケメンが兄貴って。｣


『待って、天下の王子は私が言った言葉なんだけど天下のイケメンって一体どちら様の事かしら？』


広臣｢俺。｣


『……眠いから寝るね。出てって』


広臣｢ひっでーの(笑)｣





うるさいよ。天下のイケメンってなんだ。自分でイケメンとか言っちゃって痛いヤツやなぁ。




あ、ダメだ。涼太の方のお兄ちゃんもたまに自分のことイケメンって言っちゃう腹黒だったんだ忘れてた。







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