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そこから二十分経ってハニが「あいつ、帰って来ないなぁ」と言いながら時計を見上げた頃、控室の隅でパソコンと格闘しながらスケジュール調整をしていたマネヒョンに着信が入る。
口元を隠しながら小さい声で電話を取ると、話し始めて数秒で視線がオレに向かった。
なんだ?と思う間もなくすぐに電話を切り「スンチョル、ちょっと」と、オレを呼んで部屋の扉を開けた。
ぐるりと見渡して、未だに起きていたハニへ向かって口を開く。
「オレとスンチョルでAの事迎えに行ってくるから、何かあったら連絡してくれ。それと、問題が発生して収録が押してるからもう少し休んでてもいい」
そう矢継ぎ早にマネヒョンが言うと、ハニが「あの歳で迷子?」と少しだけからかうように笑った。
それには答えず「頼むぞ」と言ってドアを閉めたヒョンが、小走りで曲の廊下を進んでいく。
「A、本当に迷子ですか?」
呆れたような声で訪ねてしまったけど、実際呆れているんだからしょうがない。
やっぱりこういう所では二人以上で行動しないとダメだなと思っていると、マネヒョンが立ち止まってキョロキョロと周囲に人がいないことを確認する。
ハニと話していた時は冷静な顔をしていたのに、今はなんだか焦ったような表情をしている。一体なんだ?
ちょいちょいと指で招くようなジェスチャーをするから、マネヒョンの口元に耳を寄せた。
「襲われたって」
「……は?」
「未遂らしい、怪我も無いそうだ」
口の形をそのままにマネヒョンを見ると「行くぞ」と急かす。
「誰がですか?……まさかアイドルが?」
「……Aがだ」
「はあ?何言って……Aが?うちのグループのAが?」
「ああ、とりあえず未遂らしいけど」
「未遂って言ったって……Aは男ですよ!?」
「そういうやつも世の中にはいるんだろ、Aもあの顔だし……」
「そんな一体誰に襲われるって……あっ、」
「何か知ってるのか?」
「ジュニが……Aが誰かに呼び止められたって、それで、」
「急ぐぞ」
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せの(プロフ) - ちょんちょんささん» ありがとうございます! (2019年6月6日 10時) (レス) id: ce3e37b412 (このIDを非表示/違反報告)
ちょんちょんさ(プロフ) - このお話がとても大好きです!!続編も楽しみにしてます^ ^ (2019年6月4日 11時) (レス) id: bf015467db (このIDを非表示/違反報告)
せの(プロフ) - うゆさん» ありがとうございます! (2019年6月3日 10時) (レス) id: ce3e37b412 (このIDを非表示/違反報告)
うゆ(プロフ) - 更新ありがとうございます!毎話毎話、素敵すぎて心がぎゅーっとなります( ; ; )そのままずっといっしょに幸せに暮らしてくれーーーーー( ;∀;) (2019年6月1日 15時) (レス) id: 81aa380229 (このIDを非表示/違反報告)
せの(プロフ) - ゆかさん» ありがとうございます! (2019年5月31日 16時) (レス) id: ce3e37b412 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:せの | 作成日時:2019年5月20日 10時