青色に染まれ

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「嘘じゃありません、


確かにまだ、男の人は怖いけど、



堂安さんと出会って前よりも恐怖心が薄れたのは事実です、」





いつにも増して耳が赤い気がするんやけど


もしかしてAさん照れとる？







『ほんまに？』


「はい、」



素直に嬉しいかった


好きな人の力になれていたことが




「ありがとうございます、堂安さん」


いつもの凛とした顔からは想像もできないほど


かわいいAさんに




場違いだとわかっていながら


胸を高鳴らせてしまう




『Aさん』


「はい」


『おれやったら、Aさんのこと悲しませへんよ』


「え？」




『おれはAさん以外を好きになったりせんし、


Aさんがしたいこと何でも叶えたる





泣かせたりなんか絶対せん


あ、嬉し涙は別な？笑』




小さなAさんの手を握って


真っ直ぐ目を見て思いを伝える




「でも、」


『おれが忘れさしたる

嫌な思い出全部



おれとの楽しい思い出に上書きしたるよ？』



「堂安さん、」









『おれが毎回言う好きは


本気じゃなかったことなんか1度もないで？』





Aさんの目からまた涙が溢れる




『え待って待って、ごめん、』



言ったそばから泣かせてしまって少し罪悪感を感じてしまう



やっぱり何かまずいことを言っただろうか




『泣かんといて、Aさん』




アタフタしながらAさんの涙を拭うと










「嬉し涙です、」


『え？』



「これは、嬉し涙だから、例外です、」




そう言うと


Aさんは隣に座るおれの肩に頭を預けた




「上書き、お願いしてもいいですか」





『え』




「あ、じょ、冗談、でした？」




一瞬で顔を暗くするAさんが



あまりにもかわいくて




ついｸｽｯと笑ってしまう




『冗談なわけないっす


任せてください』






辛い時はいつでも頼ってほしい




それからしばらくは




俺だけに、心を開いて






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触れていたくて I.J→←.

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