僕は日本人 3

139 ウォヌ ページ40

ｽﾝﾁｮﾙ「A…どうしてお前は俺らと一線置くんだ…」

スンチョリヒョンがそう言った時少しだけドキッとした

だって俺も薄々感じてたから

Aが何に怯えてるのか

メンバーと打ち解けたと言っても微妙な距離を取る理由が分からない

韓国語が分からないAに下手に聞けないし、無意識に手が震えるくらい怖いんだったら更に傷つくかもしれない

俺らはただ泣いた時は落ち着かせたりすることしか出来ない

Aと一緒にベッドに入るが、ライアンのぬいぐるみを強く抱きしめ俺に背を向けた

少し覗けば手に力が入ってるのは分かったし、寝れないのかどこか一点を見つめてた

まださっきの恐怖心が残ってるのか

安心させる為と寒いからAの腰に腕を回した

斜め後ろから見るAはなんだか綺麗でニキビひとつない綺麗な顔に見とれた

そのままつい癖でAの首に噛み付いてしまった

『っ…?!』

驚くAが振り向いてきて、俺は綺麗な顔が近くにあることに驚き一瞬固まった

きっとAはこの状況はやばいと思ってる

まぁ、俺もAも男だしな

そういう考えは頭をよぎるだろう

実際、俺今襲えるもん←

しないけどさ

恋愛感情は別としてAならイケる

でも嫌われたくないし大事にしたいからそういう事はしない

あー、それにしてもやばいな

こんなに近くでAの顔を見たのも俺が最初かもしれない

また1番だ、嬉しい

数秒互いに見つめ合ってるとAが更に強くぬいぐるみを抱きしめるのが分かった

俺は自分の腕をAの腰から肩に移動させ抱きしめた

ｳｫﾇ「大丈夫」

何が怖いのか分からないから何が大丈夫なのか分からないけどAが少しでも安心出来ればいいなと思った

『…』

何も言わないA

顔を覗き込もうと少し離れればAが俺の服を少し掴んでるのが見えた

『…ご、ごめん、なさい…』

練習でたまに日本語の練習もするから日本語のごめんなさいくらい分かる

「왜 (なんで)?」

思わずそう聞けば下を向いて握る手に力を入れるA

離れないで、離したくない

そんな感情がこもってる気がした

もう何も言わないからもう一度抱きしめ背中を軽くトントンすれば寝息が聞こえてきたからきっと寝たんだ

ﾐﾝﾊｵ「ヒョン、A寝ました?」

ｳｫﾇ「ああ、寝た」

様子を見に来たハオにそう返事をしAを抱きしめたまま俺も寝た

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