僕は日本人 3

134 ウォヌ ページ35

ｽﾝｸﾞｧﾝ「ハニヒョン、何度ですか?!」

離れたところでメンバーの会話を本を読みながら聞く

本を読みながらって言っても見てるだけで全然頭に入ってこない

本よりも向こうで行われてることが気になるんだ

ｼﾞｮﾝﾊﾝ「38度」

高っ…

ｽﾝﾁｮﾙ「んー、下がってるけどまだ高いな」

ﾐﾝﾊｵ「明日熱が下がったとしてもAは練習出来ませんね」

ｼﾞｭﾝ「ここで一人お留守番?A泣いちゃわないかなぁ…」

泣くと思う、絶対泣く

俺が宿舎に残ってAの面倒を見ようかな…とか考えたりして…

出来なくても今日の夜は順番的に俺と一緒に寝る予定だからどっちでもいいけど

そんなこと考えながらAを見るとジョンハニヒョンの腕の中にいたのにスニョアにかわってた

『んー…』( -᷄︵-᷅)

ﾎｼ「ヤハ〜、柔らかいな〜ﾝﾍﾍ」

Aを抱きしめながらゆっくり前後左右に揺れ、頬っぺをつついてる

病人相手になにやってんだよ

見てみろよ嫌そうなAの顔

『…』( ˙-˙)ｼﾞｰ

え、こっち見てる

ｳｫﾇ「…」( '-' )ｼﾞｰ

『…』((( ˙-˙)

ﾎｼ「ん?」

負けじと見つめ返すとスニョアの腕の中から出てきて俺の方へとフラフラしながらやって来た

「시끄럽다 (うるさい)…」

俺の横に座りフードを被りながら韓国語で小さく呟くA

結構自然だったからビックリした

勉強してんだなと思いながら片手でAの頭を自分の肩に乗せる

多分俺のとこに来たのは静かだから

Aはきっと頭が痛い

ヤハ〜なんて言うスニョアの声が頭に響いたのかもしれない

少し離れたところでさっきまでAを抱きしめてた手をじっと見ながら残念そうにするスニョア

とりあえず軽く鼻で笑っといた

本の続きを読んでるとAがジッと見てくるから本を渡してみた

『…』( ._.)ｼﾞｰ

読めんのかな

『?…』 ( ˙-˙)

数秒見たあと分からなかったのか俺に本を返してきた

ｳｫﾇ「알았어 (分かった)?」

「몰라 (分からない)…」( ._.)

タメ口なんて気にならないし韓国語が分からないんだから仕方がない

それよりも韓国語を使おうとするAが可愛かった

多分メンバーの中でAと韓国語で会話したの俺が初めて

1番だ、嬉しい…

ﾐﾝｷﾞｭ「よしっ、早く治るようAが喜ぶご飯作ろ〜っと!!」

ｽﾝｸﾞｧﾝ「やった〜!!最近出前ばかりだったから久々の手作り〜!!」

キッチンで盛り上がる弟達の声を聞きながらAの肩に腕を回し本の続きを読み始めた

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