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ジョンの話を聞き終わる頃には、すでに5人全員涙を流していて。
悔しくてたまらないけど、ジヨンが救われたのならそれでいい気もしていた。
「最後にさ、5人で踊らない？」
そんなジヨンの提案で、残りの1週間で5人の曲を一曲仕上げ、練習し、動画に残した。
宿舎の荷物もまとめ、いよいよ去るという時。
ジヨンをしっかり抱きしめ、涙は見せずに別れを告げた。
当分会えなくなると思うと、寂しいけれど。
「ジヨナ、元気で。」
「うん。」
その夜、空いたベッドを見ながらハユンと泣いていたのは秘密だ。
冬の寒さも和らぎ、3月がやってきた。
世界中を未知のウイルスが取り巻き、色々な制限の中で生き始めたころ。
私は高校2年生になった。
練習生も2年目となり、この1年間にいろいろなことがあったなと思う。
特にこれといった変わりはないかと思われた始業式の日。
新クラスメイトのうちの1人が、私に近寄ってきた。
またいつもの練習生活についてだろうかと思っていると、その子は全く予想外の声をかけてくる。
「イジウンでしょ？早速だけど、
seventeenオッパ達に会わせてくれないかな？」
バカなのこの子。
というか、なんで知ってるんだ？
「いやごめん、それはできない。」
「へぇ、やっぱメンバーの妹だって噂はほんとだったんだ。私、練習生の友達がいるの。」
だからなんなんだろう。
早く話を終わらせようとしても、なかなか引き下がらない目の前の子。
名札に書いてあった名前は、ユ・アラ。
「えーっと、アラさん。何が言いたいの？」
単刀直入に、言葉を選ばず問い返す。
「わたし、caratなの。オッパに会う権利がある。会わせてくれる？」
「だから無理だってさっきから､､､」
「会わせないと
公表するから、ネットで。ウジの妹は練習生だって！」
なんてめんどくさいやつなんだ。
耳がないんだろうか、この子は。
今更言われてもどうってことないのだが。
断り続ける私に痺れを切らした目の前の子は、またしてもとんでもないことを言い出した。
「私のパパ、ディレクターだから。seventeenの出演を阻むこともできるよ？」
頼むからもうどっかいってくれ。
結局アラさんとの話は押し問答が続いてしまい、チャイムが鳴ったことにより一時休戦となった。
どうやら、高校2年生は一筋縄ではいかなくなりそうだった。
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千笑 - お待たせいたしました。更新を再開させていただきます。 (2023年1月9日 13時) (
レス) id: 6154d9208d (このIDを非表示/違反報告)
千笑 - いつも小説を楽しんでいただいてる皆様へ。作者の千笑です。私情により、ログインすることができなくなってしまったため、長期間更新ができないかもしれません。申し訳ありません。状況が改善した時にまたお伝えします。 (2022年12月28日 21時) (レス) id: 6154d9208d (このIDを非表示/違反報告)
Kokuma(プロフ) - めちゃめちゃ好みです！続きが楽しみです。 (2022年12月17日 21時) (レス) id: 9eeff62ceb (このIDを非表示/違反報告)
こまり(プロフ) - まさかの展開すぎてびっくりしてます。続き気になります！更新頑張ってください！ (2022年12月7日 23時) (レス) @page38 id: e86bc2c528 (このIDを非表示/違反報告)
ひまわり(プロフ) - 前々から読ませていただいているのですが、読んでてすごく引き込まれるし、読むたびに続きが気になってしょうがなかなってしまいます！！むちゃむちゃ好きです！！いつも更新ありがとうございます‥！！ (2022年12月7日 0時) (レス) id: 6864ce5b3f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：千笑 | 作成日時：2022年10月31日 10時
