190日目 ページ39
一郎の言葉に一椛は「いや、その……」と気まづそうに視線を逸らした。そんな一椛に一郎も頭に?を浮かべ首を傾げる。
一郎「一椛?」
一椛「…………褒め、られ、たり…………するのかなって……」
一郎「……ん????」
一椛「っ……だから!!!いい点数取った!って報告するのが!!小学生みたいで嫌だったの!!!!」
顔を赤くしそう叫ぶ一椛。そしてこのタイミングで二郎の「ただいま!!」という声が響いた。
「はっ……!」と扉の方に目をやると何故かそこには人の影が2つ。いやまさか、と一椛は息を呑むがそのまさかである。
二郎「三郎お前こんなとこで何やってんだよ」
三郎「あっ!お前……!この馬鹿!!!!」
二郎「入んねぇのか?」
「兄ちゃんただいま!」と笑顔で入ってくる二郎とやばい……という顔をした三郎。一椛の顔を見るなり三郎は顔を引き攣らせ1歩後退りをする。
この場の空気を読んだのか一郎は何も分かっていない二郎に手を洗って着替えてくるように言って二郎をこの場から逃がした。
一椛「……いつから…………?」
三郎「へ、……?」
一椛「いつから聞いてたの…………?」
三郎「いや、えっと、…………」
どうしたものかと悩んでいると一椛の後ろで正直に言った方が身のためだぞ、という目を向ける一郎。
それを察し仕方なく三郎は正直に言った。
三郎「ほ、褒められた((一椛「あ"あ"あ"あ"あ"!!!」
自分の痴態が弟にバレ顔を覆いながら声を上げる長女。正直に言ったら取り返しのつかないことになって困る三男。
こうなることはなんとなく分かってた長男に、妹の声を聞きリビングに戻ってきた何も把握出来ていない次男。
一言で言えばカオスである。
「ちょ、あの、一椛姉!!落ち着いてください!!」と三郎が一椛を宥めようとするもあまり効果はない。
一椛「いるならいるで!!なんでずっと黙って聞いてるのおおお!!!」
ポカポカッと音がなりそうな感じで一椛は三郎の胸元を叩くが叩かれている本人からしたら痛くも何も無くただ可愛いだけ。
怒ってるからふざけちゃダメだと思っているが涙目になりながら叩いてくる姉がどうしても可愛くて顔がにやけそうなのを耐える三郎。
その怒っている妹とにやけるのを我慢している弟。
一郎(…………可愛いな……)
こうなった原因は自分なのにどこか他人事かのように一郎はそれを真顔で眺めた。
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suzusen(プロフ) - ゆゆさん» 入間ちゃんが「誰だって天変地異起こしちゃうよね、分かる」と言ってました()意外と平均点以上取るのってまぁまぁ難しいですよね(笑) (2020年1月2日 23時) (レス) id: 2d79256d59 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ - 入間ちゃん、心配するな。私なんて昔算数だった時に10点とったことあるんだから(( 今でもテストの多くは平均点以下だし← (2020年1月2日 23時) (レス) id: 0ad758797f (このIDを非表示/違反報告)
suzusen(プロフ) - ♭れもんさん» そうなんですよ、気づいたらもう6まで.......。優しい皆さんのおかげです!えええええ嬉しすぎます!!!そんな!そんな!私も大好きです.......!!!ほんとに!自分が読みたいものを書いてるだけなので!!あ"ぁ!!嬉しい!!これからもよろしくお願いします!!! (2019年12月30日 23時) (レス) id: 2d79256d59 (このIDを非表示/違反報告)
♭れもん - もうシリーズも6になっちゃうんですね…すごいです!こんなに話を続けられて、私も個人的にの小説ですが、suzusenさんのようなをモットーにがんばりますっ!応援してますっ!大好きです← (2019年12月29日 1時) (レス) id: d67f03efe8 (このIDを非表示/違反報告)
suzusen(プロフ) - ヒロアカ、ヒプマイ最高!!さん» わあ!!コメントありがとうございます(^^)今年中には続編頑張ってあげます!!!!お待たせしてすみません.......。応援ありがとうございます! (2019年12月26日 17時) (レス) id: 2d79256d59 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:suzusen | 作成日時:2019年6月22日 10時