179日目 ページ28
三郎side
『お前みたいに友達なんかいてもバカが移るだけで……!!!』
綾瀬に言われて二郎に言った言葉を思い出した。自分でも今考えたら最低なことを言ったかもしれないと思った。
目の前のこいつはさっきよりもちょっと真剣な顔で僕を見つめる。
綾瀬「さぶろーたは、私といると馬鹿になると思うの?」
三郎「っ……」
綾瀬「山田が私と仲良くしてたら山田が馬鹿になると思う?…………ねぇ、さぶろーた。」
三郎「な、に」
綾瀬「私はね、思わないよ。さぶろーたと山田がいて、じろちゃんがいて。そりゃ、バカ騒ぎは沢山するけど、それでも。楽しいって思って幸せだなって思う。さぶろーたは?違うの??」
綾瀬の言葉に喉の奥がきゅってなった。そんなのずるいじゃないか。お前の名前とか一椛姉の名前を出されて。僕が否定できるわけないじゃん。
だって、僕もそうだから。僕も、
三郎「…………なぃ……」
綾瀬「ん?」
三郎「思わない……!!!」
クラスメイトが友達同士で低レベルな遊びしてたら馬鹿だなって思ってた。そんなことして何が楽しいのか。うるさいし、迷惑だし。
でも、その半分嫉妬してたんだよ。だって学校ではしゃげる友達がいるわけじゃないし。だからこそ、綾瀬達と遊んでる時楽しくてしょうがなかったんだよ。
らしくもなくはしゃぎ回って。騒いで。低レベルなことして。
綾瀬「仮にさ、さぶろーたが私と居たら頭悪くなるとか他の人に言われたらどうよ」
三郎「そい"づ、ごろ"す……!!!」
綾瀬「いや、それはやりすぎだから。捕まるから。」
三郎「だって"……!!」
らしくもなく目からポロポロと涙が零れていく。いち兄が相手だったら多分、「" だって " とか " でも "とかカマ臭いこと言うな」って話の途中に怒られてたと思う。
けど綾瀬は突っ込むことなく黙って話を聞いてくれた。
三郎「あ"り"がど……」
綾瀬「友達ですから〜」
「泣き方まで山田とそっくりだね〜」と呑気に笑うこいつに少し腹立ちながらも袖で涙を拭った。
話をしすぎたのか気づけば22時を回っていてドアの開く音がした。
あ、こいつの兄、入間銃兎が帰ってきたんだって思ったら直後にでかい声が聞こえてきた。
銃兎「おい綾瀬!!!!!」
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suzusen(プロフ) - ゆゆさん» 入間ちゃんが「誰だって天変地異起こしちゃうよね、分かる」と言ってました()意外と平均点以上取るのってまぁまぁ難しいですよね(笑) (2020年1月2日 23時) (レス) id: 2d79256d59 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ - 入間ちゃん、心配するな。私なんて昔算数だった時に10点とったことあるんだから(( 今でもテストの多くは平均点以下だし← (2020年1月2日 23時) (レス) id: 0ad758797f (このIDを非表示/違反報告)
suzusen(プロフ) - ♭れもんさん» そうなんですよ、気づいたらもう6まで.......。優しい皆さんのおかげです!えええええ嬉しすぎます!!!そんな!そんな!私も大好きです.......!!!ほんとに!自分が読みたいものを書いてるだけなので!!あ"ぁ!!嬉しい!!これからもよろしくお願いします!!! (2019年12月30日 23時) (レス) id: 2d79256d59 (このIDを非表示/違反報告)
♭れもん - もうシリーズも6になっちゃうんですね…すごいです!こんなに話を続けられて、私も個人的にの小説ですが、suzusenさんのようなをモットーにがんばりますっ!応援してますっ!大好きです← (2019年12月29日 1時) (レス) id: d67f03efe8 (このIDを非表示/違反報告)
suzusen(プロフ) - ヒロアカ、ヒプマイ最高!!さん» わあ!!コメントありがとうございます(^^)今年中には続編頑張ってあげます!!!!お待たせしてすみません.......。応援ありがとうございます! (2019年12月26日 17時) (レス) id: 2d79256d59 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:suzusen | 作成日時:2019年6月22日 10時