173日目 ページ22
三郎side
「こいつ友達いないから」
その言葉が頭に完全にきた。そして気づいたら二郎を殴っていた。
二郎「ってぇな!!!何すんだよ!!!!」
三郎「…………さい……」
二郎「あ"ぁ?!?!」
三郎「うるさい!!!!そんなこと今関係ないだろうが!!!!いちいち鬱陶しいんだよ!!!お前みたいに友達なんかいてもバカが移るだけで……!!!」
二郎「おい」
怒りに任せて言葉を発したことは認める。けど間違ったことを言ったなんて思わない。なのにどうして二郎はこんなに怒ってる?
二郎の低い声に自分の声が震えるのがわかる。
三郎「な、なんだよ」
二郎「今の取り消せよ」
三郎「はぁ?僕は事実を言ったまで((一郎「三郎」」
一郎「今のはお前が悪い。謝れ」
いち兄まで。なんで二郎の味方をするの。どう考えたって僕の方が事実を言ってるのに。
いち兄の本気で怒っている声と目。そして何よりこの空間に耐えられなくて、
僕は家を飛び出した。
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とりあえず遠くに行きたかった。遠くって言ってもいち兄や二郎が絶対に追いかけてきそうにない場所。
他に行くあてなんかなかったし。かといって別の場所でもよかったのではと自分でも思う。
そう、わざわざ " ヨコハマ " に来るなんて。確かにいち兄も二郎もヨコハマになんて追いかけてこないだろ。
いち兄の宿敵の碧棺左馬刻がいる訳だし。実際僕も会いたくない。違うとこに行きたいところだけど携帯しか持ってこなかったから……。
携帯のカバーにいれているICカードは運悪く帰りの分しかない。もし今から違うとこに行くとなると家に帰れないし。
携帯を見ると不在着信が3件。全部一椛姉だ。それもそれで悲しい。わがままだけどいち兄から電話欲しかった。
なんか心配されてないんだなぁって。これからどうしようかとため息をついた瞬間。聞きなれた声が耳に入ってきた。
綾瀬「あれ?さぶろーたこんな時間に何してんの?」
三郎「綾瀬……」
いつもと何一つ変わらないテンションのこいつは両手にスーパーの袋を下げていた。
綾瀬「さぶろーた?話聞いてた?門限とっくに過ぎてるんじゃないの?一郎さんに怒られない?」
三郎「なにしてんのって別に、何もしてないし。それに、電話さえかかってこないんだ。心配すらされてないに決まってる」
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suzusen(プロフ) - ゆゆさん» 入間ちゃんが「誰だって天変地異起こしちゃうよね、分かる」と言ってました()意外と平均点以上取るのってまぁまぁ難しいですよね(笑) (2020年1月2日 23時) (レス) id: 2d79256d59 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ - 入間ちゃん、心配するな。私なんて昔算数だった時に10点とったことあるんだから(( 今でもテストの多くは平均点以下だし← (2020年1月2日 23時) (レス) id: 0ad758797f (このIDを非表示/違反報告)
suzusen(プロフ) - ♭れもんさん» そうなんですよ、気づいたらもう6まで.......。優しい皆さんのおかげです!えええええ嬉しすぎます!!!そんな!そんな!私も大好きです.......!!!ほんとに!自分が読みたいものを書いてるだけなので!!あ"ぁ!!嬉しい!!これからもよろしくお願いします!!! (2019年12月30日 23時) (レス) id: 2d79256d59 (このIDを非表示/違反報告)
♭れもん - もうシリーズも6になっちゃうんですね…すごいです!こんなに話を続けられて、私も個人的にの小説ですが、suzusenさんのようなをモットーにがんばりますっ!応援してますっ!大好きです← (2019年12月29日 1時) (レス) id: d67f03efe8 (このIDを非表示/違反報告)
suzusen(プロフ) - ヒロアカ、ヒプマイ最高!!さん» わあ!!コメントありがとうございます(^^)今年中には続編頑張ってあげます!!!!お待たせしてすみません.......。応援ありがとうございます! (2019年12月26日 17時) (レス) id: 2d79256d59 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:suzusen | 作成日時:2019年6月22日 10時