163日目 ページ12
三郎「一椛姉大丈夫ですか?」
一椛「うん、ちょっとさむくてねむたいけど……」
のんびり箸を動かす一椛に隣に座っていた三郎が心配そうに声をかけた。いつもならそろそろ食べ終わるご飯もまだ半分ほど残っている。
今日の晩御飯を作ったのは三郎。食べきらないとと無理をしているのに気づいたのか三郎は優しく言った。
三郎「ご飯、食べきれなかったら残しても大丈夫ですからね」
一椛「ごめんね三郎……せっかく作ってくれたのに」
三郎「大丈夫ですよ。残ったら二郎が食べてくれます」
二郎「んだよその残飯処理みてぇな言い方」
そう言いながら二郎は最後の一口を口に入れ「ん、」と一椛の方に手を差し出した。
一椛「なに」
二郎「残った分食ってやる」
一椛「……あり、がと」
一郎「一椛、風呂沸いてるから入ってもう寝ろ」
一椛「ん……」
一郎の言葉に「ごちそうさま」と手を合わせ席を立つ。フラフラした足取りでのんびりお風呂へと向かう後ろ姿はあまりにも弱々しい。
そんな一椛を見て二郎と三郎は余計に心配した。
二郎「兄ちゃんあいつ大丈夫?風呂溺れない?」
三郎「ただの風邪だと良いんですけどね」
一郎「だな、明日病院連れてってやんねぇと」
一郎と三郎の言葉に二郎はそういえば、と綾瀬に言われたことを思い出した。
二郎「そういえば入間がインフルエンザかもしれないって言ってたよ」
三郎「インフルエンザ……!!そうか、最近流行ってますからね……」
一郎「一応夜中何回か様子見に行った方が良さそうだな……二郎向かいの部屋っつー理由で頼んでいいか?」
二郎「……!!任せてよ兄ちゃん!!」
三郎「い、いち兄!!僕も様子見に行きます!!この低脳なんかより僕の方がいざとなった時に対処できますから!!!」
二郎「んだとてめぇ三郎!!!!!」
三郎「なんだよ!僕は事実を言ったまでだ!!!」
急に喧嘩を始める2人に一郎は呆れながらも一つだけ心配事があった。それは一椛のメンタルについて。
いつも体調を崩すと一椛はマイナス思考に陥ることがよくある。風邪で寝込むと迷惑をかけている、鬱陶しがられてるなど一郎達は思ってないのだが一椛はそういう思考によく至るのだ。
一郎にとってそれが1番気がかりだった。
一郎(俺も一応様子見に行くか)
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suzusen(プロフ) - ゆゆさん» 入間ちゃんが「誰だって天変地異起こしちゃうよね、分かる」と言ってました()意外と平均点以上取るのってまぁまぁ難しいですよね(笑) (2020年1月2日 23時) (レス) id: 2d79256d59 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ - 入間ちゃん、心配するな。私なんて昔算数だった時に10点とったことあるんだから(( 今でもテストの多くは平均点以下だし← (2020年1月2日 23時) (レス) id: 0ad758797f (このIDを非表示/違反報告)
suzusen(プロフ) - ♭れもんさん» そうなんですよ、気づいたらもう6まで.......。優しい皆さんのおかげです!えええええ嬉しすぎます!!!そんな!そんな!私も大好きです.......!!!ほんとに!自分が読みたいものを書いてるだけなので!!あ"ぁ!!嬉しい!!これからもよろしくお願いします!!! (2019年12月30日 23時) (レス) id: 2d79256d59 (このIDを非表示/違反報告)
♭れもん - もうシリーズも6になっちゃうんですね…すごいです!こんなに話を続けられて、私も個人的にの小説ですが、suzusenさんのようなをモットーにがんばりますっ!応援してますっ!大好きです← (2019年12月29日 1時) (レス) id: d67f03efe8 (このIDを非表示/違反報告)
suzusen(プロフ) - ヒロアカ、ヒプマイ最高!!さん» わあ!!コメントありがとうございます(^^)今年中には続編頑張ってあげます!!!!お待たせしてすみません.......。応援ありがとうございます! (2019年12月26日 17時) (レス) id: 2d79256d59 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:suzusen | 作成日時:2019年6月22日 10時