弐拾肆 ページ24
ひっ、とAは俺の肩を押す。脚はそのままに、くいとAの顎を掴み俺と目を合わせさせる。
「俺は飽きたか。」
本当にまだ体力が残っているだけなのだろうが、意地の悪い言葉をAにぶつける。
膝をぐりと動かしていじる。どうなんだ、と聞くが体が勝手に出す甘い声に邪魔をされてAは答えられてない。
「ち、がっ、あっ」
「…俺のことは、好きか。」
顎は掴んだままに、Aが目を逸らせないようにする。返事を待つその間、心臓の脈打つ音が加速していく。
顎に置いていた親指を唇に滑らせ、口を開かせる。
「っあ…冨、岡さんと…同じ、気持ちです…っ」
「…そんな言葉、何処で覚えてきた」
Aを抱き締める。血が巡る顔を見られたくないので胸板にAの顔を押し付けた。
俺と同じ気持ち。
俺が好けばAは俺を好み。俺が嫌えばAも俺を嫌う。何とずるい事を言うのだろう。
「と、冨岡さん」
「……何だ。」
「あの…私は、必ず冨岡さんの元から離れませんので…」
俺の背に手を回し、不安を拭おうとしてくれているのか擦った。
そんな事をしてくれるな。先程の言葉にも増して期待してしまうだろう。
Aの両頬を包むようにして顔を固定させ、接吻をする。
「っん」
「っ、……約束、だぞ」
Aは恥ずかしさの許容範囲を越したのか、顔を隠して俺に背を向けた。何回も接吻をしているのに初々しい反応をするからやめられない。
背を向けるAを後ろから抱き首元に顔を埋める。
「これからは、名前で呼べ。」
「……義勇、さん？」
直ぐに呼ばれ肩が跳ねる。どくりと大きく高鳴る心臓がその言葉の特別さを示していた。
その日はAを後ろから抱き締め、同じ布団で寝た。
ー
ーーー
ーーーーー
「Aだっけか。ちょっと来いよ。」
「宇髄…さん？」
非番の日だったから、冨岡の所のAって奴に顔を会わせに行こうと思い、屋敷に訪れた。
胡蝶から聞いていた『綺麗な娘』と言う情報だが、予想を上回る綺麗さだった。
立ち振るまいは綺麗だし落ち着いてる。言葉遣いも丁寧だ。
「これは派手に仕込んでやんねーとな！」
「えっ、あっ」
Aを肩に担ぎ、浅草まで一っ走りした。
こんなに綺麗なのに地味じゃ勿体ねーぜ。着物やら簪やらを上から下まで全部選び、雛鶴に髪を結わせた。
「えっ、あっ」
「可愛い…髪の毛も綺麗！」
何が起こっているのか未だに分からずAはされるがままに仕立てあげられていく。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーカラー
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西 - この方角に福があるはずです
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にゃるす。(プロフ) - 最高でした！！細かい描写とキャラ達の心情が凄く心に刺さりました！！こんな素晴らしい作品を作ってくださり有難うございます！！！ (2023年1月30日 21時) (
レス) id: fbac834549 (このIDを非表示/違反報告)
Turtle(プロフ) - 色々とやばかったです、、、｡ﾟ(っ´;ω;`ｃ)ﾟ｡ (2020年11月30日 23時) (レス) id: ae287d31c5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆり - 最高です！義勇好きにはたまりません！最高です！ (2020年8月7日 14時) (レス) id: c22bf512a4 (このIDを非表示/違反報告)
リーのアニメ部屋 - アアアアアアアアアア！！千寿郎好きだから感謝！頑張って！ (2020年8月5日 3時) (レス) id: 9f28f3c3ee (このIDを非表示/違反報告)
暁明(プロフ) - 銀時さん» 読んで楽しんでくださって嬉しいです。面白いお話作り頑張りますね。 (2020年4月28日 13時) (レス) id: 14dbba7e04 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ice.11 | 作成日時：2020年3月28日 15時
