弐拾参 ページ23
泣き疲れたのだろう。Aはぐったりとしている。
そして俺の胸に持たれ掛かり、ずるずると落ちていくのを支えた。
「お兄ちゃん…」
「どうし…、っ」
俺の頬にAの手が添えられる。
その一瞬で思考回路が働き、先程伝えられたAの鬼の性質を思い出す。
兄妹で、そんなことをして良いのか。
…Aを楽にするためには、仕方無いんだ。
「A、接吻するぞ。」
「う、ん…」
恐る恐る、口を近づける。
経験なんてある筈も無く、鼻と鼻がぶつかる。少し首を傾け、口が完全にくっつく様にした。
「っん」
Aから甘い匂いがして、どうしようも無く、食べてしまいたい衝動に駆られる。
駄目だ駄目だと言い聞かせても、結局、接吻を二度してしまった。
「あ…大丈夫、か？」
「うん…ありがとう」
ふと、今は俺が接吻をした物の今までのこの二年間、どうしていたのか聞くと、主に冨岡さんに諌めてもらっていたと言う。
俺が今、禰豆子と共に居られるのも冨岡さんのお陰だし、Aを助けてくれたの冨岡さんのお陰だ。
感謝しか無い筈なのに、胸に黒い霧が掛かってその先が見えなくなった。
話を終え、Aと歩いて皆が夕飯を食べている和室に向かい、入った。
「あら、お互いに分かり合えましたか？」
「良かったじゃねえか権八郎！」
「Aちゃん、またいつでも相談してね！」
珍しく普通な善逸に、俺が毒を吐くと皆笑った。
俺の大切な仲間と、家族。
皆でこれからも過ごしていきたい。
ー
ーーー
ーーーーー
最近Aの笑顔が増えた。きっと炭治郎と分かり合えたからだろう。
俺と居た時には見せなかった笑顔を見ると、何とも言えないやるせなさが生まれる。
「あ…冨岡、さん。今日は何だか体力が残ってて。」
そうは言っても最後にした日より二日経っている。今日接吻をしないといつ理性が失われるか分からない。
Aには思い当たる節があるらしい。
「血縁者との接吻は、体力の回復を増進させる、ような…」
「…炭治郎と、か」
何も言わずに赤くなってAは下を向く。
壁に寄り、両手をAの左右に着く。膝をAの脚の間に入れて刺激してやった。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
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にゃるす。(プロフ) - 最高でした！！細かい描写とキャラ達の心情が凄く心に刺さりました！！こんな素晴らしい作品を作ってくださり有難うございます！！！ (2023年1月30日 21時) (
レス) id: fbac834549 (このIDを非表示/違反報告)
Turtle(プロフ) - 色々とやばかったです、、、｡ﾟ(っ´;ω;`ｃ)ﾟ｡ (2020年11月30日 23時) (レス) id: ae287d31c5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆり - 最高です！義勇好きにはたまりません！最高です！ (2020年8月7日 14時) (レス) id: c22bf512a4 (このIDを非表示/違反報告)
リーのアニメ部屋 - アアアアアアアアアア！！千寿郎好きだから感謝！頑張って！ (2020年8月5日 3時) (レス) id: 9f28f3c3ee (このIDを非表示/違反報告)
暁明(プロフ) - 銀時さん» 読んで楽しんでくださって嬉しいです。面白いお話作り頑張りますね。 (2020年4月28日 13時) (レス) id: 14dbba7e04 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ice.11 | 作成日時：2020年3月28日 15時
