拾伍 ページ15
「っん、」
「っ、ふ」
二日に一度のAとの接吻。毎回恥じらって顔を真っ赤にするのを見ていたら、堪らない。
けれど、事件がこの頃起こったのだ。
「っあ、ごめんなさい。しのぶさんに、貰ってきたので…」
「そうか」
表には出していないがかなり落ち込んでいる。
Aが、俺との接吻を拒んでいるように思うのだ。何だ、何かしてしまったか。思い当たる節が無い。
好んでいる相手と接吻を交わせるのであれば嬉しいのだが。
恋人の関係で無いのが仇となり、今までしていたことの消失に、したいしたいと言う欲望に駆られていた。
今日もそそくさとAは胡蝶の元へ行ってしまった。
「……辛い。」
ー
ーーー
ーーーーー
「…最近、Aは何故胡蝶の所へばかり行くのだろう。」
「あら…、それは言い難い理由ですね。」
胡蝶は理由の見当が付いているらしい。聞きたいがA個人の事らしいので言いたくない様だ。
だが、知っておかないといけない事でもある、と言い示唆をくれた。
「まぁまぁ、Aさんも十三歳ですので。始まったんですよ。」
「始まる……、何がだ。」
「それは自分でお考え下さい。」と胡蝶は俺を蝶屋敷から追い出した。
示唆を貰ったが見当も付かない。今日も蝶屋敷に遊びに行っているので、探せばAは庭で栗花落と話をしていた。
何時話し掛けるべきか、悩んでいたら羽織りをちょいちょいと引っ張られ、目を向けるとAが居た。
「冨岡さんも、蝶屋敷に居たんですね。」
「ああ。」
栗花落との話を終えたのか、二人が座っていた縁側には誰も居なくなっていた。
俺は胡蝶の示唆が分からないので、直接本人に理由を聞くことにした。
「俺との接吻は、嫌なのか」
「えっ、?」
「その、最近は胡蝶の所へ多く行くから。」
足りない言葉を少しずつ加えて問うてみれば、Aは白い着物の袖を口元に当て、顔を隠す。
「大丈夫だ、言ってみろ。」
「えっ、あの、……
…月経、が始まって……」
月経。
…一瞬何の事か分からなかったが、直ぐに理解して、言わせてしまったことを土下座したい。
そうか、だから綿布が家に沢山あったのか。
「すまない、言わせて。」
「大丈夫、です、
あの…決して、冨岡さんを避けているのではなく、ちょっと、意識をしてしまう、ので…」
羞恥で顔を隠しきり、走って影を辿り、屋敷の中に入っていった。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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にゃるす。(プロフ) - 最高でした!!細かい描写とキャラ達の心情が凄く心に刺さりました!!こんな素晴らしい作品を作ってくださり有難うございます!!! (2023年1月30日 21時) (レス) id: fbac834549 (このIDを非表示/違反報告)
Turtle(プロフ) - 色々とやばかったです、、、。゚(っ´;ω;`c)゚。 (2020年11月30日 23時) (レス) id: ae287d31c5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆり - 最高です!義勇好きにはたまりません!最高です! (2020年8月7日 14時) (レス) id: c22bf512a4 (このIDを非表示/違反報告)
リーのアニメ部屋 - アアアアアアアアアア!!千寿郎好きだから感謝!頑張って! (2020年8月5日 3時) (レス) id: 9f28f3c3ee (このIDを非表示/違反報告)
暁明(プロフ) - 銀時さん» 読んで楽しんでくださって嬉しいです。面白いお話作り頑張りますね。 (2020年4月28日 13時) (レス) id: 14dbba7e04 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ice.11 | 作成日時:2020年3月28日 15時