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「でも疑問があるんですけど、お館様がこのことを把握してないとは思えないです。勝手に処分しちゃって、いいんでしょうか。いらっしゃるまでとりあえず待ったほうが...」
女の子らしい服装に髪型をしたその人は、モジモジとしながらそう伝えた。どうやら彼女は処分については乗り気ではないようだった。
「妹は俺と一緒に戦えます!!鬼殺隊として人を守るために戦えるんです!!」
すると、ザッとした足音に禰豆子ちゃんの香りがして、バッと振り向けばそこには木箱を持った男がいた。
「鬼を連れた馬鹿隊員はそいつらか、一体全体どういうつもりだァ」
「困ります不死川様!!どうか箱を手放してくださいませ!!」
その後ろを追うように女性の黒子が出てきた。
「勝手なことをしないでください、不死川さん」
その様子に彼女、確か名を”胡蝶”と呼ばれていただろうか。彼女は怒っているようだった。
「鬼がなんだって坊主、鬼殺隊として鬼と戦える?!そんなことなァ、あり得ねぇんだよ馬鹿が!!」
『ッ!!』
私は目を見開いた。
その男は鞘から刀を抜くと木箱へと突き刺したのだ。
血の匂いが流れてきて顔を歪ませる。
でもここは、あの方の屋敷だ、下手なことはできないだろうと思っていたのだそこまでするとは予想していなかった。
すると、横にいた炭治郎が消えた。
「俺の妹を傷つけるやつは、柱だろうがなんだろうが許さない!!!」
「ハハハハッ!!!そうかい、よかったなァ!!」
うあああと声を荒げて不死川へと突進していく炭治郎。
「やめろ!!もうすぐお館様がいらっしゃるぞ!!」
奥から聞こえた富岡さんの言葉に、一瞬不死川、と呼ばれた男性が怯んだ。
だが目の前に来ていた炭治郎へと刀を振るうが、それを飛び越えまさかの頭突きを食らわしたのだった。
『...石頭』
鼻血を出している不死川と呼ばれた男とは違い、威勢良く叫ぶ炭治郎に驚いた。
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人形師(プロフ) - 凄く面白いです!無限列車編書いてほしいと思いました。自分のタイミングで良いのでいつか書いてください。 (2020年3月2日 13時) (レス) id: 05191dc1a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あおいろ | 作成日時:2020年2月10日 8時