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暫く彼女を探すように森を彷徨うが姿は見えない。
『仕方ない』
地面を勢いよく蹴り上げ、木の頂上へと登る。
見晴らしが良くなったところで、目を瞑り深呼吸をした。
鼻をスンスンと動かす。
耳をピクピクと動かし集中をする。
『...みぃつけた』
半獣化したことにより伸びた牙を舐める。
視界も先ほどとは違いよく見える。
木の頂上から飛び降りると、そのままのスピードで音がした方へと向かった。
『みぃつけた』
そういいながら女の子の背後へと飛び降り、刀を一気に抜いた。
彼女の手から出てきた糸を避ける。
「?!その目」
私の顔を見て驚いたような顔をする鬼に、私は首を傾げる。
「鬼じゃなさそうだけど、人間ってわけじゃなさそうね」
『人間だよ』
失礼だな、と私は刀を肩に乗せる。
「その目、牙、爪も伸びてる、それにこの匂いは獣に近い。人間のなりそこないか、獣のなりそこないか...!!」
無駄におしゃべりをしたいようだったので、私は一気に刀をふるうが避けられた。
「チッ、すばしっこくて...」
『喋ってる暇なんてあるの?』
そういいながら、一気に間合いを詰めて彼女の腕を切り落とした。
「うッ」
よろよろと腕を抑えるが、すぐに腕が再生し直し、こちらに向かって糸が襲ってくるのでそれを瞬時に避ける。
『...ごめんだけど、向こうにまだ鬼がいるみたいだね』
「累に勝てっこないわ...」
『あの男の子のことかなぁ』
途中、浮くようにこちらを見下ろしていた男の子を思い出す。
「なんてったって、十二鬼月、下弦の伍...ッ」
『へぇ、十二鬼月か』
私は刀を構え直す。
シイアアアアアア.....
『風の呼吸...弐ノ型』
パッと目を開けて一気に間合いを詰める。
『
女の首が足元に落ちた。
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人形師(プロフ) - 凄く面白いです!無限列車編書いてほしいと思いました。自分のタイミングで良いのでいつか書いてください。 (2020年3月2日 13時) (レス) id: 05191dc1a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あおいろ | 作成日時:2020年2月10日 8時