検索窓
今日:5 hit、昨日:25 hit、合計:43,423 hit

21 ページ21

暫く彼女を探すように森を彷徨うが姿は見えない。

『仕方ない』


地面を勢いよく蹴り上げ、木の頂上へと登る。

見晴らしが良くなったところで、目を瞑り深呼吸をした。


鼻をスンスンと動かす。

耳をピクピクと動かし集中をする。


『...みぃつけた』


半獣化したことにより伸びた牙を舐める。

視界も先ほどとは違いよく見える。


木の頂上から飛び降りると、そのままのスピードで音がした方へと向かった。


『みぃつけた』

そういいながら女の子の背後へと飛び降り、刀を一気に抜いた。

彼女の手から出てきた糸を避ける。


「?!その目」

私の顔を見て驚いたような顔をする鬼に、私は首を傾げる。

「鬼じゃなさそうだけど、人間ってわけじゃなさそうね」

『人間だよ』

失礼だな、と私は刀を肩に乗せる。

「その目、牙、爪も伸びてる、それにこの匂いは獣に近い。人間のなりそこないか、獣のなりそこないか...!!」

無駄におしゃべりをしたいようだったので、私は一気に刀をふるうが避けられた。

「チッ、すばしっこくて...」

『喋ってる暇なんてあるの?』

そういいながら、一気に間合いを詰めて彼女の腕を切り落とした。


「うッ」


よろよろと腕を抑えるが、すぐに腕が再生し直し、こちらに向かって糸が襲ってくるのでそれを瞬時に避ける。



『...ごめんだけど、向こうにまだ鬼がいるみたいだね』

「累に勝てっこないわ...」

『あの男の子のことかなぁ』

途中、浮くようにこちらを見下ろしていた男の子を思い出す。


「なんてったって、十二鬼月、下弦の伍...ッ」

『へぇ、十二鬼月か』


私は刀を構え直す。



シイアアアアアア.....


『風の呼吸...弐ノ型』

パッと目を開けて一気に間合いを詰める。




爪々・科戸風(そうそう しなとかぜ)




女の首が足元に落ちた。

22→←20



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (46 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
114人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 鬼殺隊 , 原作沿い
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

人形師(プロフ) - 凄く面白いです!無限列車編書いてほしいと思いました。自分のタイミングで良いのでいつか書いてください。 (2020年3月2日 13時) (レス) id: 05191dc1a4 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:あおいろ | 作成日時:2020年2月10日 8時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。