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「こっちだ!!かなり近づいてるぜ!!」
すると、前方から気配を感じた。
「伊之助!!」
「俺の方が先に気づいてた!!」
姿を現した巨体の鬼。
『頸がない...』
その姿に少し驚き、距離を取る。
「頸がねぇえ!!アイツ急所がねえぞ!!無いものは切ねェ!どうすんだ、どうすんだ!!」
その姿に驚いたように騒ぐ伊之助に炭治郎が声を掛ける。
「伊之助!!落ち着け、袈裟斬りにするんだ!!右の頸の付け根から左脇下まで斬ってみようッ!!広範囲だしかなり硬いと思うが!!」
すると鬼へと走り出した伊之助。
想像以上の素早さに、伊之助は避けきれずに傷を負っているように見えた。
「しまった!!蜘蛛がいたッ!!」
糸に巻かれた伊之助を守るように炭治郎が前に出た。その間に私が伊之助に巻かれた糸を切り落とす。
「伊之助!!一緒に戦おう!一緒に考えよう!この鬼を倒すために!力を合わせよう!」
「テメェ!!これ以上俺をホワホワさせんじゃねぇ!!」
すると伊之助が「邪魔だそこ!!!」と叫ぶと炭治郎がかがんだ。
「伊之助!!A!!俺を踏め!!」
伊之助が走り出したのを横目に、私も後ろにつくように走り出す。
私と伊之助は箱を踏み、そのまま飛び上がるとそれぞれが左右の鬼の腕を切り落とした。
「伊之助、飛べェ!!!!」
炭治郎は体制を変えるとそのまま蹴り上げるように、伊之助を飛ばした。
私は受け身を取りながら地面へと転がる。
「全集中、水の呼吸。肆ノ型、打ち潮!!!!」
炭治郎が素早く鬼の足を切りおとす。
「袈裟斬りだぁ!!!」
伊之助は鬼の頭上から刀を振った。
「お前にできることは、俺にもできるわぼけぇぇえええ!!!」
灰になって消えた鬼の向こうから叫びながら走ってくる伊之助に、私たちは驚く。
すると伊之助は炭治郎を強く強く、空へと投げた。
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人形師(プロフ) - 凄く面白いです!無限列車編書いてほしいと思いました。自分のタイミングで良いのでいつか書いてください。 (2020年3月2日 13時) (レス) id: 05191dc1a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あおいろ | 作成日時:2020年2月10日 8時