【呪術廻戦】無表情呪術師

無表情３２　ブチ切れ案件 ページ33

NO side


Aと伏黒は屋敷に入り込んだ

Aは伏黒より加速し、部屋の床や壁、天井に手を伸ばす

加茂も後ろを追って来ているがスピードにはAが圧倒的に早い



加茂「(Aはスピードと柔軟性が高い

足で追いつくのは少し時間がかかる…

なら先回りして

力技に持ち込めればこちらが有利か……)」



加茂はまずAを倒すつもりらしい

如意操術はかなり厄介な術式だ


この屋敷も既に罠だらけかも知れないのに飛び込んでいくのは得策ではない


加茂は矢を放つが伏黒がそれを呪具で止めた

その一瞬にAは姿を消した



伏黒「蒼月先輩は追わせませんよ。加茂さん」


加茂「伏黒君……」



伏黒は呪具を構えて攻撃態勢をとる
反対に加茂は、呪具を下ろし伏黒に話しかける



加茂「伏黒君は何故

Aが私を毛嫌いしているか

知っているかい？」


伏黒「？さぁ？

アンタが何かやらかしたんじゃないんですか」


加茂「Aは蒼月家で1000年産まれてこなかった逸材なんだよ

如意操術は汎用性が高い上にまだ未知の可能性を秘めている」


伏黒「だから何なんですか」


加茂「御三家はこぞって

Aを自分達のものにしたがっている」


伏黒「！」


加茂「君も御三家の人間なら分かるだろう？

御三家は強い人間を欲しがっている

強い子孫を残す為に無理矢理にでも御三家は

Aを引き込むつもりなんだよ

彼女は美人だから飾り人形としても使えるとね」



加茂のその発言に伏黒はイラついた顔をする



伏黒「……巫山戯ないでください

それじゃあ人権がまるでないじゃないですか

蒼月先輩は素直に言うこと聞く人形じゃないし

蒼月先輩は人間ですよ！？

そんな事も分からないくらい落ちぶれたんですか御三家は！！」




伏黒が大きな声を荒げる
彼にしては珍しくかなり怒っていた



加茂「……言い方が悪かったかな

私はそんな事思ってないよ

むしろ本気で彼女に好意を抱いているんだ」


伏黒「あ"？」


加茂「彼女に好意を伝えているうち

何故か嫌われてしまってね。私は悲しいよ」


伏黒「(なんか蒼月先輩の気持ちわかる気がする)」



伏黒は既に加茂に苦手意識を持っているようだ
初見はやっぱり好印象の方がいいのだろう

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