末澤専用セコム。【男主】 (ページ4)

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side you

『こん位でええかな、と。』

美味いかどうか味を確かめる。うん、バッチリやわ。

『早よ帰ってこんかなー。』

今日は誠也兄ちゃん朝早かったみたいでまだ会えてない。

起こしてくれてえーのに起こさんと朝ご飯まで用意してくれとった。
優しさとかっこよさのMIX最高。

ソファに座って誠也兄ちゃんが載っとる雑誌のページを捲る。

その兄ちゃんもあの兄ちゃんも格好良い。
は？何これ天使みたいに可愛いんやけど。

幸せな気分になっている時玄関のドアが開いたのでマッハで飛んでいく。

『誠也兄ちゃん！！おかえり！』

末「…ただいまぁ！寝坊せんと学校行ったか？」

『ちゃんと行ったで！褒めてーや！』

末「よぅ出来ました。これでえか？」

『うん！ありがとう！

誠也兄ちゃん今日、朝早かったんやし先に風呂入ってき！』

末「ん！ありがとーな！」

『うひひ、どいたま！』

誠也兄ちゃんを風呂へ送って晩ご飯を温め直す。

…誠也兄ちゃん、仕事で何かあったんやろか。
いつもより元気なかった。

心配させん様に振る舞っとるつもりやけど、俺にはバレバレや。
(俺に気遣ってくれる誠也兄ちゃん優しすぎ好き。)

やけど無理して聞くのもあかんしなー、と考えている内にご飯は温まりきっていた。

『んー、どないしよ。』

俺がもっと頭良かったらすぐに誠也兄ちゃん安心させれるのに。不甲斐ないもんやな。
と、自分を責めてるとチャイムが鳴った。

こんな時間に誰やねん、と思いつつ出ない訳にはいかずドアを開ける。

『はーい。』

すると突然、

「「「「…ちっさい末澤！！！！？？？」」」」

と言われた。

は？何やねん。気にしとんやから言うんやったらオブラートに包めや、
と言い返そうとしたが辞めといた。怖いもん。

俺にはこんな知り合いなんか居らんし、誠也兄ちゃんの知り合いなんかな…。

… 誠也兄ちゃんの知り合い？

そんなん俺のライバルやん！！あかん、一大事や。
とりあえず威嚇しとかなあかんな。

『な、なんやお前ら！誠也兄ちゃんは渡さんぞ！！！？』

??「ひぇ、声も高なってますやん。」

『何やと。気にしとんやぞ、言うなあほ。』

??「ど、どないしたんや。何か怪しい薬でも飲んだか…？」

何言うとんこの人ら怖。
すると風呂から上がった誠也兄ちゃんがこっちに気付いた。

末「A誰か来とんー？

…あ。ど、どないしたん…？」

誠也兄ちゃんの声が曇ったのが分かった。