【幼児化】すとぷり保育園！

＃３９ ページ39

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午後は他の教室の子が居ないので、久しぶりに外で遊ぶことになった。

皆外で遊ぶのが大好きなのか、走って飛び出して行った。

その中で、外に行かない子がひとりいた。

ころんくん。

教室の隅に三角座りで縮こまっている。


『ころんくん、どうしたの？外、行きたくない？』

私は彼の隣に座り込んで声をかけた。

だけどむすっとした顔をしていて、返事をしてくれない。


『ころんくん？』


すると彼は私の目をじっと見つめた。

そしてやっと口を開く。

「先生は、ぼくのことすき？」

ちょっと頬を赤らめてそう言った。


戸惑ったが、園児のことが嫌いな先生なんていない。
私は『だいすきだよ』と返事をした。


「きすって、好きなひととするんでしょ…」

小さな声で言う。

私はうん、と答えた。


「ぼく、先生ときすしたい」

耳まで赤くして、ころんくんはそう言った。



『…え!?』


そんなこと初めて言われた。

でも、先生と園児とじゃキスはできない。

私はころんくんに諦めてもらうために『キスはね、お互いが好きじゃないとできないんだよね』と言った。

しかしころんくんは「先生ぼくのことだいすきっていった」と頬を可愛らしくぷくっと膨らませた。


さて、どうしたものか。


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