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歩道を走っていると、昨夜は暗くて見えなかったビルたちが佇んでいて、
ここまできたんだなと痛感する。
ふと顔を横に向けてみる。高層ビルに貼ってある大きなテレビに今日のニュースが映っている。
大々的に取り上げられているニュース。
画面の中にはパーカーを着たにっこり笑顔の子供が映っていた。
少し具合が悪くなる…。
そんなニュースから逃げるように、
全てから退くように走っていった。
その時だ。
パシッと誰かに手首を捕まえられる。
嫌な予感がしてすぐ振り返る。
「捕まえた！」
階段で見た、七三分けの男性。
すぐ後ろからはメガネ男性が追いかけてきた。
まさかこの2人知り合い同士？！
足速すぎる。手だって話してくれないっ
そしてその2人は須貝さんの仲間だったらしく、さっきの部屋まで連れ戻されてしまった。
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ドアを開けて中に入れば須貝さんが飛んできた。
「9歳！どうして何も言わずに飛んで行くんだ！」
さっき山本と捕まえた子に対して『きゅうさい』と呼んでいる。
9歳？年齢のこと？
「須貝さーん、この子どうしたんですか？どこでとっ捕まえたんですか？」
山本は須貝さんに対して率直な疑問を投げかける。
本当に理解できないくらい不思議だ。
昨日真夜中にQuizKnockグループLINEにいきなり報告が入った。
須貝俊貴知らん子供がボロボロの状態で尋ねてきたんだが。
眠たすぎたからぼんやりした記憶だったけど、確かにこの子だったんだな。
「だから、昨日いきなり来たんだ。あーあ、また冷たくなってる。少し暖まろうな」
須貝さんがとても小さな子供と目線を合わせるように膝をついて話している。
その姿はまるで
『親子』………
子供も少し頷いて部屋に入っていった。
「不思議ですね…」
「何が？」
靴を脱ぎながら山本に聞く。
「あの子…どうも僕たちを嫌がってましたよね。でも須貝さんには素直なように見える。」
「確かに…」
須貝さんが気さくな人だとは分かっているけれど、一晩であんなに頑固な子供を
懐かせるなんて…
どういうことなのだろうか。
頭の中にはてなマークが動き回りながら山本と一緒に廊下を歩いた。
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ピーチフラペチーノ(プロフ) - yuriori12911さん» ご指摘ありがとうございます！すみません全然気づいていませんでした…！すぐ修正します。 (2022年9月25日 18時) (
レス) id: cb74bd79ea (このIDを非表示/違反報告)
yuriori12911(プロフ) - 多分仮名に あい が登録されているので、「あいつ」の あい が、名前に変換されています。確認してくださると嬉しいです。 (2022年9月25日 4時) (レス) id: 4df0e29a7c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ピーチフラペチーノ | 作成日時：2021年1月1日 23時
