【QK】160cmのパーカーと179cmの身長。［第1章］

番外編〜歓迎会〜 ページ43

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「そうだ今日の練習、あいくんの憧れ霜凪先輩が遠征から帰ってくるよ〜！」

霜凪はあいが陸上部に入ろうと思ったきっかけになった人物。
颯爽と走る画像が貼ってあったチラシをみて興味を持ったのだ。

もちろんあいは霜凪にあったことがない。
この陸上部イチのエースだからさぞお忙しいのだろう。


「あ、あいにも、あってくれるかな！？」

頬を紅潮させて嬉しそうに問いかけた。
「憧れなんて、」っと恥ずかしがるあいとは裏腹だ。


「もっちろん！凄いいい人だもん！」


あいは現在小3。霜凪は小5だ。その2年の差がどれほどあるのか見てみたかった。


「いやーそれにしても、あいくんもすごいよ？」


霜凪の話ではなくあいの話に移す沙彩。


「この前入部したときなんか…」



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「え？本当に小3？」
「ちっちゃーい！可愛い〜」
「あいくん、一緒に一走りする？」


短距離希望のあいには先輩がぞろぞろ向かってきた。さすが最先端なだけあって転校初日にあったあんな質問してきた男子よりまだオブラートに包んであった。

とはいえお手柔らかにしとくかー的なノリが隠れているように見えてあいはつい闘争心を燃やしてしまったのだと思う。


「じゃあ入部歓迎短距離走選手vs新入部員のあいくん！」

あいは競争しようなんて言い出して先輩と競ることになってしまった。


「よーい、」


先生の手の叩く音でお互い一斉に走り出した。









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