検索窓
今日:7 hit、昨日:13 hit、合計:53,979 hit

___ ページ42















週末明け。ランドセルから取り出したファイルの中にある『入部希望書』に駿貴パパとあいの名前がそれぞれ書かれている。


「あ!入部してくれるの?!」


あいはいつも一番乗りに教室についてゆっくりしているけど、彼女もまたその1人。
わっ!っといたずらな笑みを浮かべて「おはよっ!」と挨拶してくれる。
太陽みたいに笑顔が絶えない彼女は、駿貴パパみたいだなぁ…。

彼女はこの前勧誘チラシをくれたピン留めの女の子。
名前は……宮崎沙彩ちゃん…。


「沙彩…。うん、この前シューズ買ってきたの…」
「そっかそっか〜!やる気満々だね!」


沙彩すごい陸上好きなんだろうなぁ…。
ふっと微笑む。それを見て沙彩は「笑った!ねえ笑ってたでしょ!」とさらにテンションを上げた。








昼下がりのオフィス。
おれは缶コーヒー片手にレポートを書いている。


「こんにちは、須貝さん」
「うわっ!」


突然上から声が降ってきたもんだから危うくレポートにコーヒー零すところだった。


「なんだ志賀か…。あ、この前はありがとな、買い物付き合ってくれて」


ニコッとピースして笑うと志賀はふふっと笑った。


「いえ朝飯前ですよ。それより、あいちゃんは須貝さんのその笑顔が…


___________________大好きなんでしょうね。」


「え?」



笑顔一点以外な言葉に表情が少し崩れる。
あいがそういってたのか?


「この前一緒に買い物した私の感想です。」


なーんだと思いながらも嬉しすぎてにやけたままだ。
いい意味でペンも進まなくなってしまった。


「そうだ!須貝さん、僕からのプレゼントであいちゃんにパーカーあげたんですよ」
「え?!あれ志賀が買ってくれたのか?!」

私以外誰いるんですか〜と冗談言ったように志賀は手をひらひらさせた。

あの買い物から帰った日からあいは見たことないパーカーを着ていた。
「誰から貰ったの?」と聞いても何でもなくなさそうに「なんでもない」って嬉しそうに言っていた。


そうかそうか…いいものもらったな。

志賀のプレゼントは水色の猫耳パーカーだった。


「嫉妬ですか?」
「いや、可愛かったからオッケーっす」











番外編〜歓迎会〜→←___



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 8.9/10 (30 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
112人がお気に入り
設定タグ:QuizKnock , QK , 須貝駿貴
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ピーチフラペチーノ(プロフ) - yuriori12911さん» ご指摘ありがとうございます!すみません全然気づいていませんでした…!すぐ修正します。 (2022年9月25日 18時) (レス) id: cb74bd79ea (このIDを非表示/違反報告)
yuriori12911(プロフ) - 多分仮名に あい が登録されているので、「あいつ」の あい が、名前に変換されています。確認してくださると嬉しいです。 (2022年9月25日 4時) (レス) id: 4df0e29a7c (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ピーチフラペチーノ | 作成日時:2021年1月1日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。