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時計の針がてっぺんに登りそうな時刻。スポーツ量販店を出て2人は再びゆったりと雪が降る中を歩いていた。
「しがにぃ、足、いたくない？」
はぐれないようあいの小さな手を繋ぐ志賀の靴はそこそこ高いヒールブーツだ。
しかもこの雪道、不安定で転ばないかとあいは心配している。
「えぇ、なれていますから。」
志賀は無意識にあいと話すときはニコニコ笑顔を浮かばせている。
その優しい雰囲気があいに気に入ったのだろう。
「お昼ご飯何食べますか？」
「んとね…」
あいのリクエストは『おにぎり』だった。外食でおにぎり？
そんな店近くにあるかな…。
と志賀は再び頭を使った。
「もしかして、須貝さんに作って貰ったんですか？」
あいは恥ずかしいと言った感じで顔を赤くした。すでに寒さで鼻のてっぺんが赤かったが。
「どうして恥ずかしがるのですか？微笑ましいですよ」
「子供っぽくない？」
「いえ、全然ですよ？」
意外なところを気にするあいは早く店について欲しいという一心だった。
結局おにぎりを売ってる飲食店は見つからなかったので、志賀のおすすめサンドイッチを食べに行くことにした。
「私オリジナルサンドで。」
「んとね、あいね…」
あいには大きいメニュー表をワクワクしながら見つめている。
心なしかよだれがアニメのように垂れているように見えた。
「アボカドエビサンドとツナサラダサンド！」
「え？！２つ食べるんですか？！」
あいは食べ過ぎでお金がかかっちゃうんじゃないかという意味で受け取ったみたいだけど、志賀はそんなに食べられるのかという心配だった。
１つ食べるのにもいっぱいいっぱいな感じなのに。
小さな体のどこに入っていくのだろう…。
…が、志賀の心配とは裏腹に運ばれてきたサンドイッチをぺろりと平らげてしまった。
しかもすごい速さで。
志賀はまだ半分くらいしか食べていないのに。
「しがにぃおそいね〜」
「多分貴方が速いんだと思いますよ」
苦笑しながら志賀はまた一口サンドイッチを頬張った。
「そうだ！あいちゃん、しがにぃからプレゼントです」
どこに隠し持ってたのか、マジシャンのように可愛く包装された袋を差し出した。
「いいの？」
無表情ながらも嬉しいのかすぐ包装を解いていく。
「これって…！」
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ピーチフラペチーノ(プロフ) - yuriori12911さん» ご指摘ありがとうございます！すみません全然気づいていませんでした…！すぐ修正します。 (2022年9月25日 18時) (
レス) id: cb74bd79ea (このIDを非表示/違反報告)
yuriori12911(プロフ) - 多分仮名に あい が登録されているので、「あいつ」の あい が、名前に変換されています。確認してくださると嬉しいです。 (2022年9月25日 4時) (レス) id: 4df0e29a7c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ピーチフラペチーノ | 作成日時：2021年1月1日 23時
