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「じゃあお先ー」
オフィスに残る数人に挨拶をして2人一緒に同じ家に帰る。
あいは隣で一緒に手を繋いで歩いているけど、変わらず下を向いている。
心配には心配だけど…触れて欲しくないこともあるのかな…。
日中は晴れていたけど、今は真っ黒な空から街頭の灯りに照らされて雪がポツポツ落ちてきている。
ピューっと時折吹くやや冷たい風が俺たちの間を吹く。
まるでそれはこの前繋がったのを忘れたようにまた引き離すように吹いている。
それもそれで哀しくて俺も下に目線を落とした。
179cmと110cm。あいはめいっぱい腕を伸ばさないと俺と手を繋げない。
すぐ解けてしまいそうななか繋いでいる手もなんだかすぐ離れるかも。
乾燥している唇と鼻水が止まらないほど冷たくなっている鼻が痛くて涙が出そう。
いや、ダメだよな。
視線をあげてバッグを持ち直した。
俺が悩んでるんじゃなくて、あいが悩んでるんだもんな。
俺はそれを支えてあげるんだってこの前決めたばっかだ。
あいが俺を信用してくれるようになるように、あいを信用する。
父親になるまで。
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ピーチフラペチーノ(プロフ) - yuriori12911さん» ご指摘ありがとうございます!すみません全然気づいていませんでした…!すぐ修正します。 (2022年9月25日 18時) (レス) id: cb74bd79ea (このIDを非表示/違反報告)
yuriori12911(プロフ) - 多分仮名に あい が登録されているので、「あいつ」の あい が、名前に変換されています。確認してくださると嬉しいです。 (2022年9月25日 4時) (レス) id: 4df0e29a7c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ピーチフラペチーノ | 作成日時:2021年1月1日 23時