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それからも気になることを尋ねたけど俯いたままで答えてくれなかった。
…誰かがいる沈黙は慣れようがない。その居心地の悪さに少し汗をかいた。
「…あなたの…名前は……何…ですか………」
さっき聞いた、か細い声。だけどどこかで聞いたことがあるような声に今度は聞こえた。
俺…?俺の名前なんて知ってどうするんだ。
「QuizKnockのナイスガイ須貝。東京大学大学院在籍。」
どうしてそんなこと聞いたのだろう。沈黙が揺らいだ。
俺は困ってしまってまた汗をかいた。
「ふふっ」
笑い声が『9歳』からする。見れば小さな手で口元を大きく覆ってくすくす笑っていた。
聞けば「ナイスガイ…」っとYouTube用の挨拶がウケていたようだ。
異常な状況に笑いがこみ上げてきて2人でしばらく笑った。
9歳の笑った顔…。俺は薄々気づいていた。俺は9歳が初めて見る顔ではないと感じた。
声も…どこかで……
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ピーチフラペチーノ(プロフ) - yuriori12911さん» ご指摘ありがとうございます!すみません全然気づいていませんでした…!すぐ修正します。 (2022年9月25日 18時) (レス) id: cb74bd79ea (このIDを非表示/違反報告)
yuriori12911(プロフ) - 多分仮名に あい が登録されているので、「あいつ」の あい が、名前に変換されています。確認してくださると嬉しいです。 (2022年9月25日 4時) (レス) id: 4df0e29a7c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ピーチフラペチーノ | 作成日時:2021年1月1日 23時