検索窓
今日:45 hit、昨日:13 hit、合計:54,017 hit

___ ページ29












「じゃあみなさんさようなら」
「「さようならーー!!」」

帰りの号令が響き渡った。

太陽はオレンジ色に光っている。窓側の一番後ろの席。それがあいの新しい席。
みんなとは違って全然汚れていない教科書を何気なく見つめる。

あいって新しい学校に来たんだなぁ。
みんな優しいけど…人…男の子は怖いし…女の子は少しグイグイくる…。
す、好きな子いる?…とか……。

あいにそういうのよくわかんないし…。
大変だなぁ…


「何が大変なの?」
「わあっ!!」

ため息をついたかと思えば頭の上から急に声が降ってきたからビックリした。
ピンをつけたあの女子だ。気づけばジャージ姿になっている。


「どどどどうしたの?」
「んーん!ちょっと興味あるかなって思って!」

そういうとA4サイズのチラシを渡してきた。
そこには大きく『陸上クラブ』と書かれていて、勧誘チラシのようだ。

「これって…」
「私が入ってる陸上部!」

「楽しいよ!興味あったらきて!」とだけ言ってさっさと教室を出て行ってしまった。
そうか…陸上部の子なんだ。

改めてチラシを見てみる。
ハードル、幅跳び、高飛び、砲丸、長距離走、


「短距離走…」


だれも居なくなった教室にこだまする。
現役5年生「霜凪」という選手が颯爽と走っている写真に心を惹かれた。


「かっこいいなぁ」

笑顔で走っているのがキラキラして羨ましい
こんな風に走ってみたい


胸が高鳴っていても立っても入れなくなる。
急いでランドセルを担いで体育館へ向かった。









___→←___



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 8.9/10 (30 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
112人がお気に入り
設定タグ:QuizKnock , QK , 須貝駿貴
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ピーチフラペチーノ(プロフ) - yuriori12911さん» ご指摘ありがとうございます!すみません全然気づいていませんでした…!すぐ修正します。 (2022年9月25日 18時) (レス) id: cb74bd79ea (このIDを非表示/違反報告)
yuriori12911(プロフ) - 多分仮名に あい が登録されているので、「あいつ」の あい が、名前に変換されています。確認してくださると嬉しいです。 (2022年9月25日 4時) (レス) id: 4df0e29a7c (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ピーチフラペチーノ | 作成日時:2021年1月1日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。