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荷物も片付けて、改めて小さなちゃぶ台を挟んで座る。
初めて会った時よりは…眉毛が上がった嬉しそうだなって感じだな。

大きな眼には俺が映っていてオレンジ色の照明であの日よりもハイライトがたくさん入っている。
あいは、どうしたのというふうに首を傾げてみせる。



「あい、よく聞いてね。

俺はね、大学生……まだ学生なんだ。

初めはね、学生で忙しいのに里親希望するなんて無謀だって言われたよ。


学生だから、部屋もあいだけの部屋って準備してあげられないし、

好きなものも買ってやれないかもしれない。

QuizKnockって会社に入ってるには入ってるけど、これから忙しくなりそうで、

構ってやれない時もあるかもしれない。

うまくいかない時の方が多いかもしれない。不自由にさせるかもしれない」



なるべく優しく話す。
受け入れてくれるかどうか、緊張しながら。
あいは怒るわけでなく、「うんうん」というふうに相槌を打ちながら真剣に聞いてくれている。



「でもね、生半可な気持ちであいを迎えたわけじゃないんだ。」

「あいが大好きなんだ。俺を選んでくれてありがとう」



須貝は真剣に一生を見据えて、続ける。
真剣な顔から一転、ふっと気恥ずかしそうに笑った。


「あいが幸せになるように、努力するよ」


「俺努力得意だから!」って力強くガッツポーズとった。



「あいね……」
「ん?」


あいは少し俯いて話し始める。


「寂しかったの…。

家族バラバラになっちゃって…保護施設入って…寂しかったの…。

あいね、お部屋なくても、忙しくて構ってくれなくても、我慢する。」


「だからね、もう置いてかないで…」


眼に薄い涙の膜を貼ってすがるようにお願いした。



「わかってるよ。これから俺たち、頑張ってこうね」












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ピーチフラペチーノ(プロフ) - yuriori12911さん» ご指摘ありがとうございます!すみません全然気づいていませんでした…!すぐ修正します。 (2022年9月25日 18時) (レス) id: cb74bd79ea (このIDを非表示/違反報告)
yuriori12911(プロフ) - 多分仮名に あい が登録されているので、「あいつ」の あい が、名前に変換されています。確認してくださると嬉しいです。 (2022年9月25日 4時) (レス) id: 4df0e29a7c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ピーチフラペチーノ | 作成日時:2021年1月1日 23時

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