my neighbor FROM...ーKyuhyun 3 (ページ49)

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149. おねだり(KH) ページ49

ふわふわした足取りで客室のフロアへ戻ると、部屋の前に人が立っているのが見えた

警戒しながら近づくと、昔から変わらない彼女の香水が鼻孔をくすぐる

「…あれ？ジウヌナ？」

「あ！キュヒョナ～」

猫のように甘える声で呼ばれて、俺は小さく手をあげて答えた

「今日オフなんだよね？ちょっと話さない？」

「いや、オフだけど彼女と一緒だから」

「ああ、Aちゃん？部屋にいるの？」

「今エステに行ってる」

「へぇ～、いいなぁ」

楽しそうに話すジウヌナには悪いけど、ホテルの廊下で長話もしていられない

誰かに見られる危険性がある

「ごめん、話はまた今度に…」

「エステなんでしょ？だったらAちゃんが戻ってくるまで少し話そうよ」

腕に触れてきた華奢な指先が、そのままギュッと俺の服をつかんだ

Aが戻るまであと30分…

まぁ、少しならいいか

「じゃあ….ラウンジ行く？」

「うん！」

笑顔になったジウヌナを見て少しホッとする

側から見たら可愛いおねだりも、叶わない時は彼女を怒らせてしまうんだから、俺はいつもヒヤヒヤしていたっけ

そんなことを思い出しながら、ヌナとエレベーターホールへ歩いた