my neighbor FROM...ーKyuhyun 3 (ページ45)

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145. 元カノ(KH) ページ45

ヘアセットをしてもらっている時、窓際に座っていたAが静かに立ち上がり、隣のベッドルームへ入って行った

「どうですか？」

「うん、いい感じですね」

「じゃあ一応撮影しておいて」

「はい」

スタッフたちがまたバタバタと動き始める

髪型を微調整しながら、ジウヌナが耳元で囁いた

誰にも気づかれないような小さな声で

「アレがキュヒョナの新しい彼女か～。なかなか可愛いじゃん」

「…“アレ”って失礼だろ」

思わず声に棘を含ませると、ヌナは鏡ごしに肩をすくめて舌を出した

悪びれつつも可愛らしい仕草を忘れないところは、昔から変わらない

「ごめん…でもこんなことに怒るなんて、彼女のこと本気なんだね」

ジウヌナと付き合っていたのはもう10年も前のことだけど、別れてからもずっと一緒に仕事をしてきた

だからプライベートで会わなくなっただけで、ツアー中なんかは毎日顔を合わせている

今回のツアーもそう、彼女がヘアメイクのリーダーとなって現場を仕切っているから、リハーサルも本番も打ち上げも、ずっと一緒

年上で仕事ができてしっかり者、でもプライベートでは可愛らしい人

憧れもあって付き合い始めたけど、そう長くは続かなかった

ジウヌナの束縛は当時の俺には窮屈だったし、それは10年経った今の俺にも理解できそうにない