my neighbor FROM...ーKyuhyun 3 (ページ37)

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137. 衝動(KH) ページ37

Aは部屋に入ってからずっと、リビングルームの入り口に立ちすくんでいた

そして急に思い立った様子を見せると、色々な場所を見て回っていった

トイレ、お風呂、クローゼットの中まで丁寧に開けて、わぁ…と小さな声を漏らす

「ねぇ、ここに置いてある水、飲んでもいいのかな？」

「いいんじゃない？ていうかそれ、スイートじゃなくてもたまにあるでしょ」

「あ…そ、そっか、確かに」

ひとつひとつに感嘆のため息を漏らしながら、それを押し殺すようにしている後ろ姿を見ていたら、思わず抱きしめたくなる

さっきだってー

いきなり、ホテルに行かないかって言われて

相当焦ったけど、それを顔に出したら…嫌われる気がして

なんて事ないように装った

付き合い始めてまだ日が浅いのに、こんなに愛しく思うなんて

大切にしたい

嫌われたくない

愛してる

いろんな感情が自分の中で渦巻いて、彼女の前ではどう振る舞えばいいかいちいち考える

高校生の恋愛でもないのに、そんなピュアな気持ちにさせてくれるAと出会えた事は、本当に運命としか思えない

「…キュヒョン？」

「ん？」

「いや、ずっと私のこと見てるから…」

何かな、と思って

そんなふうに続けたがっていた唇を、衝動的にキスで塞いだ