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135. チェックイン ページ35
観光客が多いホテルのロビーは、警戒して距離を取って歩いた
マフラーをぐるぐると巻いたまま、ロビーでチェックインを済ませるキュヒョンの背中を見つめる
私は品のあるソファに腰掛けて、緊張しながら、ただ不安になっていた
ホテルに行こうって誘った時、キュヒョンは分かった、としか言わなかった
嫌だったかな？こんな展開
せっかく日本に来ていて、心配せずに外を歩けるのに
映画を見て、カフェに行って、散歩して…
そんな健全なデートをすべきだったかな
「お待たせ」
そう言って戻って来たキュヒョンは、いつもと同じ優しい瞳をしている
「マネージャーも安心してたよ、出歩くのはやっぱり心配だって」
笑みを含んだ声でそう話すと、慣れた様子でエレベーターに乗り込む
マネージャーさんの言葉に少し慰められつつ、私もそのあとに続いた
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作者名：Aoi Sakura
| 作成日時：2017年4月17日 8時
