my neighbor FROM...ーKyuhyun 3 (ページ30)

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130. 電車の中ページ30

私とキュヒョンはまた、東京行きの普通電車に揺られている

町並みはだんだんと都会らしくなって来て、車内も少しずつ混雑してきた

キュヒョンは大きなマスクをして、さらにマフラーで顔半分を覆うようにしているから、きっと大丈夫…だけど

私たちは今、キュヒョンの太腿の上でしっかりと手を繋いでいて、もし見つかったら言い逃れ出来ない

彼との会話を楽しみながらも、つい周りを意識して挙動不審になってしまう

「A…大丈夫？」

いきなり綺麗な日本語で聞いてくるキュヒョンに、いつ勉強する時間があるんだろうと不思議になる

私は頷いて苦笑した

「なんか…ドキドキしちゃって」

「俺に？」

「…もう！」

それは言わなくても分かってるくせに

意地悪で優しい瞳が私の顔を覗き込む

「二人っきりになるのは、夜まで待ってね」

「………」

にっこりと笑ってみせるキュヒョンに、何も言い返せないのが悔しい

でも確かに、今夜は、ホテルで二人きり…

「ほら、降りるよ」

「あ…」

駅名のアナウンスも表示も、日本語はバッチリ分かっているようだ

まさか、日本でキュヒョンにリードされるなんて

私、随分と浮かれているみたい