my neighbor FROM...ーKyuhyun 3 (ページ29)

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129. 紹介したくてページ29

霊園まではほんの五分

私たちは手を繋がず、少し離れて歩いた

「あのさ、」

「ん？」

「もし、彼に話があるんだったら、遠慮しないで言って。外すから」

「…ありがと。でも、大丈夫。キュヒョンに聞かれて困るような話なんて無いから」

なんでもないような様子で一緒に来てくれたキュヒョンの、優しい心遣いがすごく嬉しかった

やっぱり、キュヒョンと一緒に来れて良かった

お墓の掃除をして、お花を供える

置かれて日の浅いように見える果物は、きっとタケルのお母さんだろう

私はお線香を立てると、手の平を合わせた

隣では、キュヒョンも同じようにしている

「タケル…ただいま」

笑った顔が頭に浮かぶ

あなたはいつも、笑っていたね

じんわりと目頭が熱くなったけど、今までとは違った

隣に、キュヒョンがいる

「私は元気にやってるよ、だから心配しないでね。それから…キュヒョンのこと、ちゃんと紹介したくて」

タケルが亡くなる少し前、冗談か本気か分からない話をしたよね

俺が死んだら、Aはちゃんと自分で幸せ掴むんだぞーって

どうしてタケルが、死んだら、なの？

そう聞いたら、

だって、俺が生きてる間は俺がAを幸せにする…でも、死んだらそれが出来ないだろー

そんなことをマジメに話すタケルに、私は思わず笑ってしまったよね

なんでそんな話するんだろうって思って、茶化したら、タケルも笑ってた

こういう話は、当分先だよなって

だからタケル、もう心配ないからね

私は、自分で幸せを見つけたよ