my neighbor FROM...ーKyuhyun 3 (ページ28)

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128. 電車に揺られてページ28

「ホント、もう…びっくりした」

「ダメだった？」

ニヤニヤしながら私の顔を見つめるキュヒョン

なんて美しいんだろうー

なんて愛しいんだろうー

……….じゃなくって

「だってお母さん、すごいビックリしてたでしょ」

「…俺たちが付き合ってること、知ってるんだと思ったから」

そう言うと、キュヒョンはシートの上で丸まっていた私の手の平に、優しく触れた

それだけで胸の奥が大きく震える

私たちは普通電車の心地よい揺れに身を任せながら、ゆっくり流れる景色を一緒に眺めていた

「ん…昨日久しぶりに会ったから、言うタイミングなくて」

「そっか」

キュヒョンの手の暖かさが、自分の手の平を通して全身に伝わって来る気がして

暖房のよく効いた車内のせいにしたいくらい、顔が熱くなるのを感じた

二駅目で降りて、駅前の小さな商店でお花を買う

人気のないこの町は、今日も平和だ

隣を歩くキュヒョンは、日本の田舎町を興味深そうに見ている

本当は、ひとりで来るつもりだった

でも、予定が変わって、どうしても今日しかなくて

キュヒョン一人を実家に残しておくわけにも行かなくて

近い場所だから、ちょっと途中下車するだけだから

でもそんなのは全部、言い訳でしかなくて

キュヒョンが一緒に来てくれるって言うから、甘えてしまった

タケルの、お墓参り