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122. 揺れる気持ち ページ22
通話を切ると、弱々しく静かにため息をついた
少しでも感情を高ぶらせると…泣いてしまいそうだったから
電話の後で泣くなんて、そんなみっともないことしたくない
だって彼女からの電話は、ただの“謝罪”だったのだから
それ以上でもそれ以下でもない
わざわざご丁寧にどうも、って割り切ってしまえばいいのに
私とキュヒョンの関係は、何も変わらないのに
「…あら、どこ行ったのかと思った。ぜんざい食べるんでしょ？」
「うん…食べる」
お母さんに悟られないように、私は平静を装ってまたコタツにもぐり込んだ
手や足先は冷え切っているのに、顔だけは熱く火照っている
出されたぜんざいは懐かしい味なのに
あんまり味がしない気がして、私は黙々と口へ運んだ
ソユンさんは、キュヒョンのいろんなこと知ってるんだろうな
仕事とはいえ、キュヒョンと多くの時間を一緒に過ごしているんだろうから、まだほんの数回しか会ったことない私なんかよりも、ずっと…
ずっと彼のことをわかってるんだ
テーブルの上に置いてあるスマホさえ疎ましくなって、私はカバンの奥底にしまい込んだ
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作者名：Aoi Sakura
| 作成日時：2017年4月17日 8時
