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#22 ページ22

Meiy side

VCT キックオフトーナメントの公式PVが公開された。

言わずもがな俺たち日本チーム全員に衝撃が走った。

まだAさん確定ってわけじゃないけど、あれは絶対Aさんだ

前だったらAさんのdiscordに連絡を入れていたが
返事が返ってこないのがわかってるため何も言わないけど。

でも俺は、なんでと言いたかった。


それはCRの誰もが思ってること。


何も言わずに立ち去って、何も言わずにまた出てきて。


なんでなの。俺たちってそんな薄い関係だった?


こうメンヘラのようなことを言っているが、本当に複雑な気持ちなのだ。


「せめて言ってくれれば素直に応援したのに…」

俺だってAさんが世界大会に出ようとしてて、中国チームの勧誘があったから行くのはわかるよ。
理解できるし、応援できるよ。


でも何も言わずに行かないでよ。


悲しいのか怒ってるのかよくわからない感情で俺は今日もチーム練習に向かう。


「おはよー…」

必然的に明るく振る舞うことは出来なかった。


もうほとんどが揃っていた。あとはnethさんだけだった。


nethさんのショックはただならぬ大きさだろうな…。

何年も一緒にいて、1番仲のいい存在があっという間に遠いところへ行くんだもん。


まっきーとかメデュが気を遣って全然違う話題を出しながら、あと1人のnethさんを待つ。


ピロン

とうとう入室音が鳴った。


俺は訓練場の手を止めて、入ってきた人の言葉を待つ。


「あっneth」

そうメデュが言うや否や、スーーーッと息を大きく吸う音が聞こえた。


「Aんとこぜっっっっったい倒しに行ってやるからな!!!!!」


突然のnethさんの大声に耳がキーンとした。


「えっなになに…」
「耳いてぇw」

俺は思わず笑ってしまった。

nethさんのテンションバグり方はいつもおかしい。


なんでこんな状況であんたが1番元気なんだ。


「nethさんまだAさんって決まったわけじゃ「いーや!あれはAだね、俺はわかる」

そう言い切るnethさんは本当に頼もしい我らがリーダーだった。


「アイツちゃっかり裏切りやがって…絶対後悔させたるぞ、拳でな!!」

気合を入れるnethさんに便乗して俺たちもでかい声を張り上げる。

「黙って拳で!」
「ボコボコにしてやる!!」
「うおおおおお!」


さっきまで葬儀場みたいだった空気があっという間にいつもの動物園に戻った。

やっぱり俺らのnethさんはいつも一生懸命だ。

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mobutyan(プロフ) - 久しぶりにこんなにも感動する小説を読みました。忙しいかとは思いますが更新ずっと待ってます。 (8月17日 3時) (レス) @page34 id: 97fa38bdce (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - とても面白くて定期的に読み返しています。続きを楽しみにしています! (2023年3月8日 23時) (レス) @page32 id: 87831ffb52 (このIDを非表示/違反報告)
ayuriayuri112(プロフ) - 続き待ってます!応援してます! (2023年1月11日 5時) (レス) id: 598e63f5be (このIDを非表示/違反報告)
無花果(プロフ) - 続き楽しみです!! (2022年12月30日 23時) (レス) @page25 id: d6d10578eb (このIDを非表示/違反報告)
さや(プロフ) - 続きが楽しみです!!応援してます! (2022年12月28日 12時) (レス) id: 5a62b2ac70 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:baihua | 作成日時:2022年10月22日 22時

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