フラグ69 ページ30
「やっぱりここにいたのか!A!」
「............あれ?私は?」
手前の事なんか今はどうでも良いんだよ、中原は太宰を適当にあしらうと、Aに経緯を尋ねた。
Aが手短に話し、彼は大体の情報を飲み込んだ。そして迫り来る煙を睨み付けて、とても嫌そうに口を開いた。
「不本意だがやむを得ない状況だ。太宰、この局面をどう切り抜ける」
煙の噴出はあと一分と続かないだろう。霧が消失する時間も含めてもリミットは九十秒。右も左も判らぬ中で、園内に散らばる武装集団を完封するには短すぎる。
思ったより真剣な眼差しを受け止めて、太宰はふと微笑んだ。
「それならもう手は打ってある」
さも当たり前、と言うように指を鳴らした。
「手前の事だからこのまま蜂の巣にされてえとか抜かすかと思ってたぜ」
「それも良いかも」
Aは知らない。
この二人がどんな関係なのか。
探偵社とマフィアがどうしてこんなに懇意にしているのか。
(なにも知らない。でも)
「さあ、ヒーロー達のおでましだ」
霧が晴れていく。
武器を構え直す音。立ち始める殺気。
それを断ち切ったのは。
「総員、突入!!」
「軍警だ!!武器を捨てろ!」
『あれは、軍警......!』
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花岳(プロフ) - チョコレヰトさん» ひゃーー!お褒め頂き光栄です......!ありがとうございます。相変わらずだらだら更新していくと思いますが必ずや完結させてみせますので!応援よろしくお願いします! (2019年2月11日 11時) (レス) id: 95c5868039 (このIDを非表示/違反報告)
チョコレヰト - おおお…面白いですね!ギャグ一直線って言うわけでもなく、かと言って重すぎるシリアスも無く…!!丁度良くて、見つけて一気読みしてしまいました…w応援してます!更新頑張ってください!いつまででも待ってます! (2019年1月27日 22時) (レス) id: 9bf0bfde55 (このIDを非表示/違反報告)
花岳(プロフ) - 結愛さん» 素敵なほのぼの文芸部だったんですね...こちらはガチガチ文芸部です...〆切前は常に修羅場で、よく悲鳴があがってます。それはそれで楽しいんですけどね!他校の部活の様子を聞けて嬉しいです!コメントありがとうございました!! (2018年9月19日 1時) (レス) id: 95c5868039 (このIDを非表示/違反報告)
結愛(プロフ) - 私も文芸部だったのですが、私の居た文芸部とは違うのですね…。(私の居た文芸部では皆好きなようにお絵描きしてました) (2018年9月17日 13時) (レス) id: 4e4bc357c1 (このIDを非表示/違反報告)
花岳(プロフ) - 紅夏さん» ありがとうございます!!!!もう、ほんとにありがとうございます。待ってる、と言って頂けるだけで頑張れます。絶対書き上げますので、待ってて下さい!、 (2018年9月17日 11時) (レス) id: 95c5868039 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:花岳 | 作成日時:2018年1月10日 23時