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辰馬「金時ぃ、この口１回塞いでええか？」
「…っ、」
普段の柔らかい表情ではなく、真顔でそう言った辰馬は少し怖く感じた。
近づいてくる辰馬に、ビクリと体が震え反射的に目を閉じる。
少し待っても特に何も起きず、ゆっくりと目を開けるとギリギリ焦点が合う近さ、辰馬がジッとうちの目を見つめとった。
辰馬「わしの大好きなAを傷つける口はこの口か？」
「…たつ…ま」
辰馬「謝るなら今じゃ、」
「あ…ご、ごめん…ごめんなさい、」
辰馬「…もう二度と言うんじゃなか、ええな」
「っ…うん…」
怒ってる、そう思った。
未だに目を逸らすことなくジッとうちを見つめる辰馬に、もう一度謝れば「ん、」とゆっくり離れていった。
坂本「お前さんが背負っとるもんの大きさはわしが想像するより遥かに大きいんじゃろうな」
「……」
坂本「でも、これだけは言える、お前さんはバケモンやない、絶対じゃ」
慰めで言うてるんやないってことはすぐに分かった。
普段はヘラヘラしてる辰馬がこんな真剣なって伝えてくれたことが嬉しくて何度も頷いた。
坂本「お前さんの仲間を軽く見てる訳じゃないが、少し重く考えすぎじゃ、」
坂本「もう少し早く動いていれば死なせんかったて思とるんじゃろ」
「……」
坂本「何1人で背負い込んどる、いつか言うてたのは嘘か」
坂本「侍は助け合いも必要なんじゃろ？」
…いつやったか、たしかうちが河内に言うた言葉
坂本「きっと、お前さんを守ろうとして死んだ隊士もおる」
坂本「でもそれは、お前さんが女やからとか榊隊の隊長やからとかの理由じゃない」
坂本「お前さんにこれからの為にも生きて欲しい思って守ったやつが多いはずじゃ」
坂本「そいつらにそう思わせたんは間違いなくお前さんじゃ、分かるじゃろ、それだけ信頼されとるんじゃ」
坂本「まずそれを自覚せぇ」
別に悲しい訳でもない、辛い訳でもないのに、ボロボロ溢れる涙を辰馬は指で拭ってくれた。
ああ、今までのうちはたしかに仲間を信じてないような考え方をしとった。
それがどれだけ失礼なことか、うちを守ってくれたみんながどんな思いを抱えてたか、それを考えたら涙が止まらんかった。
「ごめんなさい…」
坂本「分かればええんじゃ」
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わらび(プロフ) - うしうしさん» なんて嬉しいお言葉(笑)ありがとうございます！！握りつぶせる勢いでできたらと思います笑(←？) (2021年8月22日 14時) (
レス) id: aef1a9d7b9 (このIDを非表示/違反報告)
わらび(プロフ) - なで肩すべり台さん» ありがとうございます〜！！じゃんじゃんキュンキュンしてもらえると嬉しいです… (2021年8月22日 14時) (レス) id: aef1a9d7b9 (このIDを非表示/違反報告)
うしうし - 心臓握り潰されそうです！！笑笑大好きです！これからも応援してますっ！！！ (2021年8月21日 22時) (レス) id: fffe7db0be (このIDを非表示/違反報告)
なで肩すべり台 - キュンキュンが止まりません！続き楽しみです！！ (2021年8月19日 2時) (レス) id: 56d3d04f19 (このIDを非表示/違反報告)
わらび(プロフ) - connyさん» それは嬉しいです笑ありがとうございます！いつでも見に来てやってください…！ (2021年8月18日 15時) (レス) id: aef1a9d7b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わらび | 作成日時：2021年1月13日 7時
