星に願いを篇 ページ34
Noside
一日中雨であったある日の夜。
日中とは打って変わり、雲ひとつない星空が広がっていた。
そんな空を、屋根の上で見つめる少女が一人
――――――――――
空は広い、
どこまで続いてんやろかって考えたらキリないし
あの上には何があるんやろうって色んな想像もできる。
それに、
上見てたら、どこかで先生も同じように空見てないかなって思える気がした。
「………綺麗、」
この時代で一番綺麗なもんやろうなぁ。
一息ついた少女は、吹いた風に少し寒さを覚え、腕を摩った。
そんな彼女の後ろ姿に話しかける声が四つ。
桂「A、今夜は冷えると言っただろう」
坂本「おぉ〜！！！今日は星がまっこと綺麗じゃのぉ！！」
高杉「おい、てめェ誰の頭踏んづけてんだよ」
銀時「え？あっごっめぇん、小さすぎて気づかなかったぜ」
高杉「……」
現れたのは攘夷四天王。
桂はAの肩に羽織を着せ、その隣に座った。
桂「一人じゃ暇だろう、うるさい奴もついてきてしまったが…」
後ろで呑気に星を眺める坂本と、喧嘩を始めた銀時と高杉に桂はため息を吐いた。
そんな彼らに、Aは目を細めて楽しそうに笑う。
A「ははっ、ありがとうな」
桂「……ああ、大したことじゃない」
A「寒いからもうちょい寄って、」
桂「あ、ああ」
腕を引っ張るAに、桂はたじろぎながらも隙間を詰めてぴったりと寄り添う。
坂本「あああ〜！！何しとんじゃヅラァ！！！わしもAの隣座るぜよ！！」
銀時「なっ！！おまっ、きめェんだよ！！何してる！！」
高杉「今すぐそこをどけ、銀時、てめェもここから降りて下で見張っとけ」
銀時「はァァ？！なんでお前に指示されなきゃなんねェの？？？」
さらに騒がしくなった後ろに、桂はあっという間にAの隣から引きずり離された。
すかさず隣に座った坂本と高杉に、もはや苦笑いであるA。
A「寒いのはわかるけど喧嘩せんといてや
真ん中がええなら変わろか？」
鈍感な彼女は腰をあげて場所を譲ろうとしたが、ガッシリと坂本と高杉は彼女の両腕を握った。
暖を取るというのが目的ではない。
彼女が自分の隣にいるかいなかが重要なのである。
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わらび(プロフ) - うしうしさん» なんて嬉しいお言葉(笑)ありがとうございます！！握りつぶせる勢いでできたらと思います笑(←？) (2021年8月22日 14時) (
レス) id: aef1a9d7b9 (このIDを非表示/違反報告)
わらび(プロフ) - なで肩すべり台さん» ありがとうございます〜！！じゃんじゃんキュンキュンしてもらえると嬉しいです… (2021年8月22日 14時) (レス) id: aef1a9d7b9 (このIDを非表示/違反報告)
うしうし - 心臓握り潰されそうです！！笑笑大好きです！これからも応援してますっ！！！ (2021年8月21日 22時) (レス) id: fffe7db0be (このIDを非表示/違反報告)
なで肩すべり台 - キュンキュンが止まりません！続き楽しみです！！ (2021年8月19日 2時) (レス) id: 56d3d04f19 (このIDを非表示/違反報告)
わらび(プロフ) - connyさん» それは嬉しいです笑ありがとうございます！いつでも見に来てやってください…！ (2021年8月18日 15時) (レス) id: aef1a9d7b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わらび | 作成日時：2021年1月13日 7時
