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モブりんside
この国はどうでもええ
確かに、Aさんの口からでた言葉だ。
でも私の瞳に見える彼女の横顔はどこか悲しげで、光がなくて、
「理由、聞いてもいいですか」
素直に口から出た。
強くて優しくて、仲間思いな彼女が、この国になんの関心も持っていないことが驚きで、
でもそれは、なにか原因があったからじゃないか、って。
A「んー…うちにとっては天人も人間も変わらん」
「……え、」
A「先生に会うまでは、そうやった」
攘夷戦争参加前、Aさんは銀時さん達と寺子屋に通っていたと聞いたことがあった。
銀時さんや高杉さん達がこの戦争に参加している理由もそこの師匠である先生を助けるためだとも。
A「うちに向けられるものは刀ばっかやった、
うちに向けられる目は、冷たいものばっかやった」
昔、差別的な扱いを受けていたのか、とそんな考えが一瞬よぎったAさんの言葉。
「それは………」
A「分からん、記憶のある頃から追われてた」
「……」
A「話そうとしても聞いてくれん、抵抗したら刀向けられて、何もしてないのにうちが悪者やった」
きゅ、っと膝を折り曲げた彼女の瞳は悲しそうで、でもやっぱり、どこか虚ろだった。
人間を恨んでるみたいだった。
A「生きるためには、殺さなあかんかった」
「……………」
あまりにも、彼女が今までに生きてきた過酷すぎる道。
しかも、今でも年齢は若いのに、そんなことをされてきたのはもっと幼い頃じゃないか。
「…………すいません、」
触れてはいけないものに、軽々と触れてしまった気がした。
A「あ、まだ続きあるで
でもな、松陽先生と出会って変わってん
今まで、目に見える人間は皆敵やと思ってたけど、そんなこともない、
ちゃんとうちの目見て、話してくれる人がおる
理由もなしに刀なんて向けんくて、
むしろ守ってくれる人がおることに気づいた。」
暗かった雰囲気が少し明るくなった気がした。
どれだけその松陽という先生がAさんに影響を与えたのか。
A「先生と会うまでは運が悪かった、それだけの話やねん」
そういうと彼女は笑っていた、
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わらび(プロフ) - うしうしさん» なんて嬉しいお言葉(笑)ありがとうございます！！握りつぶせる勢いでできたらと思います笑(←？) (2021年8月22日 14時) (
レス) id: aef1a9d7b9 (このIDを非表示/違反報告)
わらび(プロフ) - なで肩すべり台さん» ありがとうございます〜！！じゃんじゃんキュンキュンしてもらえると嬉しいです… (2021年8月22日 14時) (レス) id: aef1a9d7b9 (このIDを非表示/違反報告)
うしうし - 心臓握り潰されそうです！！笑笑大好きです！これからも応援してますっ！！！ (2021年8月21日 22時) (レス) id: fffe7db0be (このIDを非表示/違反報告)
なで肩すべり台 - キュンキュンが止まりません！続き楽しみです！！ (2021年8月19日 2時) (レス) id: 56d3d04f19 (このIDを非表示/違反報告)
わらび(プロフ) - connyさん» それは嬉しいです笑ありがとうございます！いつでも見に来てやってください…！ (2021年8月18日 15時) (レス) id: aef1a9d7b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わらび | 作成日時：2021年1月13日 7時
