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土「なんだァ?あれ」

「園芸部の活動記録ですよ」

まだ彼が生きていた頃の、
彼が現世にいたという最大の証

(持ってきてたんだ…)


司「はいはーいそこまでね」

なかなか事が進まない様子に痺れを切らしたのか
源くんとミツバくんの間に割って入る司くん

司「ミツバはもっと他にやるコトあるでしょ?ハイ」

ミツバくんを誘導する司くん着いた先には
刃物を持った花子くん

ミ「イヤーーーーッッ刃物ーーーーッッ」

ミツバくんの叫び声に連動するように
付随する怪異が攻撃を始める

花子くんは寧々先輩を、土籠先生は私を抱えて応戦する

光「おい花子!どーすんだよ!」

花「少年!
それが…七不思議の席番を取り返すにはチカラの源の
依代を壊せばいいだけなんだけど…
それができるヤシロは…
なぜか全然起きなくてさぁ!!
ヤシローーーッッ起きてーーーッッ」

土「しかも依代自体もあんな所になるしなァ…」

光「遠ッッ!届かねーぞ!」

そういえば色々あって忘れてたけど
依代は境界の天井に貼ってある
しかも吹き抜けのような造りの境界のど真ん中に

花「だからまず…あの子をおとなしくさせないと!
土籠!セガワとヤシロ頼んだよ!」

土「へーへー、言われなくても」

花「ミツバ…君はかつて此岸を生きた死者ですらない
生者とは最も縁遠い純粋な怪異だ
だから人間になんてなれない諦めて」

一瞬のうちにミツバくんの背後に回り込む花子くんに
抵抗したミツバくんその衝撃で私達のちょうど上の通路が
崩れ落ちる

花「ヤシロ!!セガワ!!」


大きな音と砂埃に囲まれて次に来る衝撃に顔を覆う

「…ッッ…いッッ…たくな、い?」

うっすらと目を開けると

「せ、んせい」

衝撃に顔を歪めていた

土「…ッッ大丈夫か…」

「私はッッ平気だけど…ッッ」

土「…ならいい」

隣にいた寧々先輩はミツバくんが守ってくれていたらしく
崩落の衝撃で寧々先輩は目を覚ましていた

寧「ミツバくん大丈夫!?
それに、その格好…」

ミ「大根先輩…
僕つっ強くなったんだ!ここの主人に…
な…七不思議ってやつになったんだ
だから大根先輩にキョーカイ?っていうの
壊されると困る…っていうか…だっだからその

今日はもう帰って!!」


カタン…カタコトコト ガタン ガタガタガタ

「え、なんの音?」

壁にかかった鏡から無数の手が伸びてきて
私達は鏡に引き摺り込まれていく

意識を失う前の最後の記憶は
寂しそうなミツバくんの顔と
「またね」という言葉だった

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設定タグ:地縛少年花子くん , 原作沿い   
作品ジャンル:アニメ
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ほまれ(プロフ) - 丸メガネっ子さん» はじめまして!コメントありがとうございます更新頻度はまちまちで安定してませんが少しずつ更新していきます! (2020年7月12日 10時) (レス) id: 6e3f4d506b (このIDを非表示/違反報告)
丸メガネっ子(プロフ) - はじめまして、こんにちは。これからも応援しておりますので投稿頑張ってください。 (2020年7月12日 9時) (レス) id: ee13b7513b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ほまれ | 作成日時:2020年7月8日 9時

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